嬉しい報告 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

 40歳から妊活をはじめ、はじめに行ったクリニックでは、画一的な方法でしか対応してもらえず、全て新鮮胚移植、そして常にフェマーラ+HMGでの刺激、6回の体外受精のうち、1回目でHCG 20で、そのまま化学流産、3回目のときに、HCG 35で妊娠継続できる確率20%と言われたのですが、9週で心拍確認後の流産となりました。


 はじめに行ったクリニックに通い始めてすぐ、先生のブログを知り、ずっと拝見させていただいていました。そこで、不育症のことや融解胚移植の方が新鮮胚移植より10%妊娠率が高い等、勉強させていただいていました。


 流産も経験したので、不育症の検査をして欲しいことや、治療開始して自己注射を始めた頃から、ストレスからか蕁麻疹が出るようになっていたのですが、不妊とは関係ないと言われそのままになっていました。融解胚移植もやってみたい旨を伝えていたのですが、不育症の検査は次回にでもと言われそのままになり、融解胚移植もしてもらえないまま、さらに3回の体外受精をしたところで、転院すべきか相当悩みました。松林先生を頼って転院する決意をし、初診でお会いした際に、是非融解胚移植にトライしたいと言ってもらえたことや、不育症の検査も快くしていただけたり、事実いくつかの項目でひっかかっていたりと、結局不育症がありました。また蕁麻疹は前のクリニックでは無関係といわれたのですが、松林先生からは、大いに関係している可能性があるといわれ、さらに、リプロダクションクリニックではフェマーラは使わず、HMGだけでの誘発となったのに、採卵個数は前のクリニックより1~2個増えびっくりしたのですが、フェマーラはたくさんの卵胞を育てる誘発ではないとのことで、HMGだけの方が結果よかったということで、治療の全てにおいて前のクリニックとは大きく違っており、転院して本当によかったと思いました。


 その後、リプロダクションクリニックでお世話になり、2回目の融解胚移植で、HCG 500超えで妊娠することができました。その後も常に不安との戦いになりましたが、このたび、無事に出産に至り、生後1ヶ月を超えました。


 あの時、転院を決意して本当によかったと思っています。そして、松林先生をはじめ、リプロダクションクリニックのスタッフの皆様、本当にありがとうございました。