海外からの嬉しい報告 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

海外在住、2014.9.4「Q&A437 ピルとセトロタイド」で回答いただきました。

担当医と話し、ピルは使いたくないと私の希望を話し、2回目はピルなしでHMG製剤のみで誘発となり、誘発期間中のE2の上がり方も順調で、前回は成熟卵4個だったのが7個採卵でき、2個の胚盤胞を凍結しました。

その後、ホルモン補充周期で移植するも化学流産となりましたが、人生初めての陽性反応は私に勇気と希望を与えてくれました。とても悲しくもありましたが、松林先生が”着床したということは前に進んでいること”とよくブログでおっしゃっているのも思い出し、あまり落ち込まないように努めました。

そして迎えた2回目(通算3回目)の移植で妊娠に至りました。妊娠経過も順調で先月無事に娘を出産しました。2回目の誘発中も、3回目の移植時も割りとニュートラルな気持ちでいられました。これもひとえに先生が繰り返しブログで”ニュートラルな気持ちが大事”と言われていたお陰です。自分の中でも”Hope for the best, prepare for the worst"という言葉を胸に判定日まで気持ちを保つことができました。

また、化学流産の際に担当医からHCGの下がりがあまり良くないので、メトトレキサートを打つと言われたのですが、これも先生のブログで検索をかけ、”メトトレキサート治療後の採卵数が低下する可能性がある”との記事を見つけ、担当医に話してなるべく使用したくないと話し、一日あけてHCGを再度測定し、結果下がりはじめてきていたので使用せずに済みました。

また最後の採卵前には、実際に先生のクリニックを訪ねセカンドオピニオンをいただき、やるだけのことはやったという思いと、もしもこれで妊娠できなかった場合のプランを頭である程度持って移植に臨めました。松林先生には治療方針においても精神面においても多いに助けられました。ありがとうございました。