私のダイエット作戦 番外編 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

私は、東海大学に10年程お世話になりましたが、東海大学では「今週の医学小知識」と題して各分野の専門の先生が順番に執筆する、コラムのようなミニ知識を患者さん向けに毎月配布していました。その中で、たった1つだけ手元に残しておいたものが、分子生命科学の山村雅一先生のものです。なんて面白いんだろうと思ってずっと取っておいたのです。

山村先生の研究テーマは、加齢、速度、時間、運動という医学部では一風変わった面白いテーマで、何故、歳をとると時間が過ぎるのが早く感じるのかという、誰もが不思議に感じている現象を解説していました。詳細は述べませんが、「運動しないでだらだら過ごすと時間が短く感じて、運動すればするほど時間が長く感じる。だから、運動しましょう。」というものです。子供の時に毎日走り回っている自分とお酒を飲んだり何となくテレビを見たりしている今の自分の違いは、活動性の違いが一番大きいとおっしゃいます。たとえば、縄跳び100回跳んでも30秒くらいにしかなりませんが疲れます。足を30度くらいに保つ腹筋運動は、30秒でさえ結構しんどいです。早く時間がたたないかなと思います。お酒を飲んでたら、数時間くらいあっと言う間です。「私のダイエット作戦 その4」でご紹介した「コロコロトレーニング+指立てふせ」なども10回を5セットで5分あれば余裕で終わります。今まで如何に時間を無駄に過ごしてきたか、運動するとわかるという仕組みです。

山村先生は、ご退官後もしばしば講演会などを開いておられるようですので、興味のある方はぜひ聞いて頂きたいと思います。