「でも、あなた、気をつけて。ソクラテスが最後にどうなったかを知っている? 毒を飲まされたのよ」 | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

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明日!!1月24日 (火) はじめての気功 〜気の玉、結界、タイムマシン瞑想、、初歩から奥義まで一挙習得〜

1月26日 (木)オンラインレコード第5弾公開収録!!

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1月28日(土)29日(日) 風水師養成スクール 〜龍脈を引き込み、自らをパワースポットに〜

*いよいよリニューアル始動!!!!
1月31日 (火)寺子屋リニューアル第1弾「わかりやすい論理学」

楽しく激しく頑張りましょう!!






「ゴールとは質問である」というのは「まといのば」で繰り返し言っている命題のひとつです(正しいかどうかは別としてw)。

Goalを設定した瞬間に次々と質問がわくようなGoalこそが、良いGoalということです。

「自分が両国で力士(相撲レスラー)として活躍する」というゴールを設定した瞬間に、「あれ、おれいまの体重で足りるの」「相撲部屋ってどうやって入ればいいの」「新弟子検査っていつなんだろ」とか次々と質問・疑問が湧きます(^o^)


*高度経済成長期に「巨人、大鵬、卵焼き」と称された大鵬です。昭和の大横綱の大関時代の写真です。断然、かっこいいです。大鵬という名前は莊子から取られています。


本気でもし力士になりたいと思い、番付表に名前が乗る興奮を夢見たら、、、次々と質問がわくのです。

「あの浴衣みたいなやつはどこで売っているんだろ」「鬢付け油もどこで買うんだろう」「あの下駄は特注だろうか」とか余計な心配もしだします。



次々と疑問がわき、質問がわいてくるのが、良いゴールです。



*相撲の番付表。ここに自分の四股名(しこな)が並ぶと思うだけで興奮します(^o^)



逆に新年の目標のように、書いたらそれで満足するようなものは悪いゴールということです(というかゴールではないというのが正確でしょう)。

また逆に、そんなことが実現可能だろうかなどと考え始めたら、それはゴールがどうこうというよりは脳の使い方の問題です。ファクトチェッカー(眼窩前頭皮質)は外すことです。まあファクトチェッカーに応援されるようなゴールはろくなゴールではなく、単なる現状の最適化なので、ファクトチェッカーから批判されるくらいが良いのですが。




来週開催の風水師養成スクールでは、能力開発から、身体開発、魔術的な力から、この世の不思議までを次々と扱いますが、それらの知識が血肉化するために必要なのは唯一圧倒的なGoalであり、そしてGoalがもたらす波に乗れるかです。


*ゴールに波乗り


たとえば、力士になりたいというゴールを設定したとしたら、、、、

それは「力士になる」という状態に恋に落ちるのと同じです。

恋は盲目などと言いますが、その相手以外が見えなくなるのは良いことです。世界がGoalだけになるのです。凡庸な世界に対してスコトーマ(心理的盲点)が増え、ゴールに対して目が開かれるのであれば、歓迎です。

恋におちたらその相手のことをもっと知りたくなります。知れば知るほど、好きになり、そしてもっと知りたくなります。相手の情報の欠片(かけら)でも貴重で希少であり、大事に忘れないように脳に刻印します。そしてもっと好きになっていきます。

恋に堕ちるのは決して愚かなことではありませんが、、」というアインシュタインの言葉が耳元で聞こえてきそうです。


Falling in love is not at all the most stupid thing that people do ― but gravitation cannot be held responsible for it. ー Albert Einstein


ゴールを設定したら、その世界についてもっと知りたくなり、知れば知るほど好きになり、そしてもっと知りたくなるものです。

もちろん良く知ることでそのゴールへの熱が醒めることはあります。そしたらそのゴールは昇華したとみなし、次のゴールへ行けばいいのです(意外なようですが、ゴールを先取りさせて熱を醒まさせるというのは重要なテクニックです。ゴールが達成した世界をチラッと垣間見ると、それが自分が望んでいたものでないことに気づくことがあります。そしたら、間違ってそのゴールを達成するよりも、シュミレーションで達成してしまい、そのゴールに愛想を尽かせたほうがいいのです)

「恋は誤解ではじまり、理解で終わる」などと言いますが、我々は幸いにもゴールに関しては浮気性で良いわけですし、いくつものゴールと恋に堕ちてもいいわけです。よりどりみどりなのですから、とっかえひっかえで問題ありません。

良いゴールを設定したときの感覚というのは、明確に存在します(ゴール設定講座のポイントはそこでした)。
その感覚というのは、明瞭でありながら、主観的であるがゆえに自分で気づくしかありません。しかし一度わかれば、あとはそれを増幅させるだけです。どうやって増幅させるかと言えば、良いゴールを設定し、身体の感覚を鋭敏にすることです。

ゴールというのは頭でこしらえるものではなく、気持ちの良いトランス状態でフワフワと浮いてくるようなものです。ふざけているくらいがちょうど良いのです。これは人生最大の危機においても同じですし、絶望的な状況においても同じです(というか危機のときに、Goal以外の何がその状況を救ってくれるのか分かりません。言い方は悪いですが、インスタントなGoal設定は信仰です。ですから信仰は絶望から人を救う機能を果たすことがあります。その視点で強制収容所から奇跡の帰還を果たした精神科医による「夜と霧」を読み返すとスコトーマが外れます)。


良いゴール設定は浮遊感をもたらしますし、焦りを引き起こし、一方で安心感を与え、そして行動を促します。

世界の見え方が一変するのです。モノトーンから極彩色になります。砂漠から空中庭園に変わるようなものです(この逆の体験はたくさんすると良いと思います。世界はいつもと変わらなく見えるのに、自分の足元だけが崩れていく感覚です。そういう絶望の体験をたくさんした方がいいです。硬く甘やかされた心はゴールを受け付けません)。

次々と質問が浮かぶようなゴールを丁寧に選んでいけば、そしてその浮遊感にdriveされていけば、成功という果実は手元に次々と落ちてきます。





余談ながら、、、ゴールつながりで言うとThe Goalのエリヤフ・ゴールドラット博士がこんなことを言っています。

学ぶことの最大の障害は答えを教えることではないか?それは、自分で答えを見つける機会を永久に奪ってしまうからである。自分で論理的に考えて、答えを見つけ出すのが、人が学ぶための唯一の方法だと私は信じている。

博士が2011年に亡くなっていたことを今知りました。

この著書は世界でも日本でもベストセラーになりました。日本での刊行が15年ほど遅れたのは、日本のバブルが完全に弾けて、完全に斜陽国家になり、この本によってカイゼンしないところまで待っていたのでしょうが(これは邪推ではなく、それに類することを実際に博士は言っています。日本の部分最適化は世界経済の全体最適化にならないと考えたのかもしれません)、刊行当時の今世紀初頭にも相当に話題になりました。

僕は当時つきあっていたガールフレンドからこの本を紹介されたのを覚えています。サプライチェーン・マネジメントという言葉がマスコミを騒がせていたころです。まさに彼女はそのSCMのシステムを担当していました。自分がやっている仕事を理解してもらいたいと、この「The Goal」を薦めたのでしょうが、あまりに分厚い経済小説なんて、読む暇などないと一蹴したような記憶があります。ビジネスに一番遠い時代でした(今もそうか)。


この非常に面白い小説の中で、クールなメンターがジョナ博士です。このモデルがイスラエルの物理学者であった著者自身です。小説の中とは言え、科学の演繹性をこれでもかと見せつけます。具体的な情報が十分になくても、業界のことを全然知らなくても、特徴表現(Representations)をきちんとつかまえれば、誰よりも正確に見通せるということを、これでもかと示していきます。


そして、このメンターのジョナ博士の手法がまさにソクラテス的です。


ソクラテスのようにひたすらに質問を積み重ね、生徒に悩ませ、そして生徒に自ら発見させていきます。

面白いです!



とは言え、主人公の賢明な妻であるジュリーはこんな風に言っています。


でも、あなた、気をつけて。ソクラテスが最後にどうなったかを知っている? 毒を飲まされたのよ



*毒杯を仰ぐソクラテス


【書籍紹介】
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シリーズは次々とありますし、全部読むと良いと思いますが、、、とりあえずまず第一作を。


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ずいぶんとひどい劣化コピーですが、、、小説の面白さは台無しですけど、でも全体像をつかむには良いと思います。



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