外科医の血が騒ぐ
みみはなこは今日も元気です
昨日、身内の手術で母校の病院を訪れましたら、
なんだか、以前と勝手がちがっていて、病棟探しからはじめなければなりませんでした。
ずいぶん長くご無沙汰していたもんですから、様変わりしており、あたしがいたころの救急科あたりはなんとドトールコーヒーになっていました。
大学病院もサービスに気を配る時代です。研修医の接客ならぬ接患者教育も行き届いているらしく、
術後の説明に案内してくれた若い先生も実に丁寧。
術者が同級生なので
切除病片を見て触らせてもらいましたが、なるほどと納得したあと、
自分でも驚いたことが。
妙な懐かしさが込み上げた。
もう一度オペがしたい!
このこと、手術受けた本人に言うとあほかっ!って笑うだろうな。人のガンをなんやと思てるねん!って。
あたし、自分が開業しようかどうしようか迷って時期をのばしたのは、もうちょっと手術をしていたいからでした。
あたしのする手術はたしかに機能を回復する手術なので、
例えばガンが拡がって、開けたがインオペだったなんていう後味の悪いものは少なかったし、
イビキがなくなり呼吸が止まらなくなり患者さんが喜んで下さるので、とてもうれしかったですから。
しかし、外科医はやはり大変です。
なり手が少ないとのこと。
息子一匹は外科医にしたいなあ。
そういえば、あたしも頭頸部外科のはしくれじゃなかったっけ?
今や、勤務医のドクターに任せて手術に出向くことがなくなってしまいましたが、
また機会を作ろうかなと思っています。
外科医って人のやる手術に満足できず自分でやっちゃうのです。
だから、スーパー脳外科医の福島先生もずーっとがんばってるのだと思います。