お盆のお務めが終わり、連れ合いも僕もようやくひと息ついた感じです。

連れ合いの実家から我が家に帰ってきたら、ワンコが出迎えてくれました

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このコは僕の妹んちで飼っている犬なのですけど、妹一家が北海道へ出掛けている間、我が家で預かってたのです。

16日の夜に妹一家は帰ってくるというので、うちの娘は1日べったりワンコと遊んでました。


そしてその間、僕は録画してあった第31回ロックンロール・ホール・オブ・フェイムの授賞式の模様をじっくりと観ておりました。

なにしろ大好きなチープトリックがついに殿堂入りしたとあって、それだけでも放送が待ちきれないほど楽しみな番組だったのです。


毎年、殿堂の授賞式では、受賞者はもちろん、各受賞者へのプレゼンターのスピーチが大の楽しみです。同業であるミュージシャンへの惜しみない賛辞は、聞いていてホント清々しく気持ち良いし、泣けます。謙遜が美徳の日本人にはなかなか表立ってできないことです。


ひと通り観た感想は、今年の授賞式はちょっと大人しめ?な印象を受けました。何しろ授賞式の大トリがチープトリックですから。チートリ大好きな僕でさえ、“チープトリックをトリにして大丈夫なのかしら”とイラン心配したりして。

例えば、オープニングにチープトリック持ってって、シカゴをトリにしてたらもっと派手な番組になったか、とも思う。この夜のシカゴの演奏は文句なしに素晴らしいものでしたし。


(ピーター・セテラがひょっとしたらシカゴとして演奏するかと期待してましたが、来ませんでしたね。残念。リッチー・ブラックモアは絶対に来ないだろうと思ってたけど)


でもですね、やはりチープトリックがトリで僕は嬉しかったですよ。日本人に愛され見いだされた“偉大なるB級バンド”チープトリックが、デビュー42年でついにロックンロールの殿堂入り!しかもトリでの登場です。


“ついに!ようやく認められた!”“頑張ってきて良かったー!”ってメンバーの喜びが画面から伝わってきて、こちらまでグッとくるのです。

今はステージを離れているオリジナルメンバーのカルロスが、この夜は一緒に演奏してる。その姿を見れただけでも嬉しい。そしてメンバーの、特にロビン・ザンダーのスピーチには思わず落涙。いやー、良かった。


演奏曲は予想通り「甘い罠」「サレンダー」。最後は他の受賞者を従えての「エイント・ザット・ア・シェイム」。シカゴのホーンセクションに彩られて、スティーヴ・ヴァンザントにシェリル・クロウ、スティーヴ・ミラーを従えての演奏は圧巻でした!


去年はリンゴ・スターがトリだったので、プレゼンターのポール・マッカートニーがおいしいところを持ってった感がありましたが、今年はチープトリックにちゃんと花を持たせてくれていて、チープトリックがメインの授賞式って演出になっていた。最高!



チープトリックをろくろく知らずに、チープトリックなんてダサいよ、って言う人もいるだろうけど、そんな人には『at武道館』ほどロックの楽しさを伝えるアルバムがあるか?と聞きたい。もしくは今年出た新作を黙って聴けと言いたい。こんなに無邪気で楽しい音楽を40年以上貫き続けたバンドが認められなくてどうするんだって思う。ラッシュの受賞の時も思ったけど、同業のミュージシャンやファンにこよなく愛されたバンドってことで、本当に胸のすく受賞です。


チープトリックは今年出た新作『BANG ZOOM CRAZY HELLO』は本当に素晴らしくて、ホント、再評価されて欲しいです。経歴が40年ものバンドが週三本のライブをいまだにこなしてるなんて、凄い。

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他、N.W.Aのプレゼンターに立ったケンドリック・ラマーのスピーチは最高でした。スティーブ・ミラーの演奏もご機嫌で、思わずCDが欲しくなりました。



気になったのは、授賞式の後にプリンスの追悼映像をくっつけて流してまして(プリンスの殿堂受賞コメントとジョージハリスンの追悼イベントの時の演奏シーン)、プリンスの訃報は殿堂授賞式の後のことだったので、おそらくはこういう形になったと思うのですけど、チープトリックの余韻をプリンスにかっさらわれたようで、ちょっと複雑な気分。プリンス追悼になんの文句もないのですけどね



マシス