仕事帰り、職場から外に出た途端に襲い来る熱気が物凄くて、ビックリします




これは夏ですか?


もう夏なのですか?



車に置いてあるCDたちは無事か?!と思わず心配になる暑さです



先日よりディランの『ブロンド・オン・ブロンド』を積んでいたので、おいおい勘弁してくれ、と思ったのですが




無事でした








よく解らない音楽ってあります




解らないけど、なんか最後まで聴いちゃう音楽



解らないくせに、ついつい何度も聴いてしまう



そういう音楽は飽きが遅いですね




《ん、何だろ?もう一回☆》



って感じで聴いちゃう





それこそ、音楽を聴き初めの頃は無知ゆえに、どんな歌を聴いても訳解らない謎がたくさんあって

(解んなくてつまらないやって歌もたくさんあったけど)


今よりも執拗に一つの音楽を繰り返し聴けたような気がします




何を聴いても新鮮だった感性は、懐かしく羨ましいものがあります。







《得体の知れない楽しいモノ》



なんだかよくわからないけど、凄い音楽



それって、天才の所業かも?とか思ったりします



楽しいけど、どこから発想が沸いたか、作者の思考をぜんぜんトレース出来ないってヤツです





あと、無尽蔵の創作能力もそうです。質がマンネリにならず量産し続けるってのも天才だなぁって思う





で、解らない音楽が聴くほどにだんだん楽しめるようになってくると、これが快感なのですね





無知だった頃の新鮮な驚きに対する、これは聴き込むことでの特権です☆





でも今は《解らない音楽を解るまで頑張って聴こう!》なんて無理した聴き方はしなくなりました。



今、楽しんでいるたくさんの音楽があって



そこには知り解きたい魅力的な謎もたくさんあって




もう新しい音にそんなにガツガツしなくてもいいや、ってのが本音です





で、


僕が、気になるくせに怖くてなかなか触りがたい音楽の一つが



JAZZです




年々着々とジャズのアルバムも僕のCD棚を埋めてきてますが



《解った!》なんてとても言えない



トレースしたいなんて考えようとも思わない



得体の知れない空間がまだまだ無限に広がるようです。



最初はまるで知らない国の言葉に戸惑ってちんぷんかんぷんな気分でしたが



最近は少~し耳が慣れて、楽しさがジワジワと胸に伝わり始めた感じ




異国でヒアリングがちょっと出来るようになりかけた♪って気分かも知れません









これは菊地成孔の書いた本



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『東京大学のアルバート・アイラー』



菊池成孔はジャズミュージシャンであり、音楽研究でもたくさんの本を執筆されてます




この本は東京大学で学生相手に実際に行われた講義を文章におこしたもので




読んでいると、自分が講義に参加しているかの疑似体験が出来ます?




専門用語とか音楽の歴史とか、知らない音楽、解らない言葉もたくさん出てきますが



こ、れ、は、めちゃめちゃ面白い本です




音楽の成り立ちを、創作の思考をバシバシとトレースしまくってます☆



まるで音楽の歴史絵巻を語る弁士、菊地成孔(笑)



すこぶる名口調なのです。





こういうの読むと、すごくジャズを聴いてみたくなる















mathis