俳優の児玉清さんが亡くなったそうです




プロフィールの好きな男性タレント欄に、思わず《児玉清》と書いてしまうほど、以前より彼のたたずまいに好感を持っていました



彼の話し方


醸し出す空気といったものが


なんか良かったんですね





しばらく前にテレビで観たら、ビックリするほど痩せちゃっていて




調子悪いのかしら、と心配していたところへ


汗



悲しい



慎んでご冥福をお祈り致します








児玉清といえばアタック25ですが



なんといってもBSの週刊ブックレビューの司会が良かった




以前、番組のスペシャルの時に、紹介された本の一部を氏が朗読することになって



なんて本かは失念しましたが



確か、余命少ない妻を看病する夫が、作中で妻に宛てた手紙だったと記憶してます




児玉清、感情が入り過ぎて嗚咽で読めなくなっちゃって


(後日の放送で、雪辱とばかり再度読み直しましたが、やはり泣いてダメでした)



そんな自分を本人は



《悪しき司会者の図です。ちゃんと伝えなければならないのに・・》



とか言うんですよ




僕はそれを観て


ああ、なんて素敵な人だろう



この人はホントに感受性が豊かなのだな、と



同じ読書好きとして、凄く好感を持てたのです




同じ読書好きだなんて言ったら、おこがましいですね。読書量が違い過ぎます。




読書エッセイとか出していて、拝読しましたけど




若い頃から本が好きで好きで



めぼしい本を読み尽くし、海外本の邦訳を待ち切れず



辛抱出来ずに、ついに原書を買い込んで、がむしゃらに読んでいるうちに



とうとう英語の小説も読めるようになってしまった、というツワモノ




僕は氏のこのエピソードが大好きです





村上春樹も、まったく同じ経緯で海外小説を原書を読んでいたそうで




やはり、好きこそは言語を乗り越えるのだと



意を強くしたものです。






氏が大ファンだと公言していたディック・フランシスは、一足先に亡くなったと記憶してますが




おそらくそちらで新刊を読めるでしょう




僕もディック・フランシスの「興奮」は大好き





氏のエッセイを今日は夜勤のお供にしようと思います



汗








mathis