指さす先には その２

庭にハトがいることを教えようと指さしたのに、
まんぼうの指先辺りを一生懸命探す抹茶。

（前回の話）　「　指さす先には　その１　」

なかなか見つけられないので…

じゃなくて…

ハトが抹茶の視界に入りそうなところに指を動かす。

やっと見つけられた。

嬉しくてはしゃぐ抹茶。

庭で遊んでおいで

お母たんに窓を開けてもらうや否や、

飛び出す。

庭に出たのが嬉しくてすっかり忘れてたけど、ハトのことを思い出す。

ハトはとっくに行ってしまった。


ふと気づくと、抹茶の体が金色に輝いている。

驚いた抹茶、慌てて師匠の亀仙人を訪ねる。

あたち　きんいろに　なったヨ！

日の光を集め己の力に変える！
忍法　『おひさまの力』　じゃ！
抹茶！　ついに体得したのぉ！

その夜、抹茶城にて。

伊賀忍者柴犬抹茶、さっそく福の神に自慢。

フクちゃん　あたち　つよくなったヨ！

（今日の抹茶　２才９ヶ月）

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