「中世の食」料理教室開催
2010年2月13日益田市駅ビルEAGAにて「中世の食」に関する料理教室を開催しました。
益田市に伝わる古文書「益田家文書」内にある献立に関する記述をベースに、ふだんの家庭でもできる料理を披露。中世のお酒などと合う、料理を参加者で作り、皆であじわいました。
まずは益田青果で野菜ソムリエとして活動されている斎藤早苗さんのお話を伺いました。
野菜の原産地の話などを通じ、野菜の歴史などを学びました。
古文書にある当時の野菜の状況などよくわかりました。
いよいよ料理教室体験開始!
男性の方も大張りきりです。
テレビ取材や報道の撮影も入っていて、盛り付けも緊張しますな。
さあ、カメラに向かって最高の笑顔でいただきまーーーーす。
中世の不思議な味わいを体験していただきました。
素朴なんだけれど、明確な素材の味がする。
甘さと塩辛さとの不思議なハーモニー。
砂糖や醤油のない時代、旨味の比重の高い味わいにいろいろとお話も進みます。
今回は中世の再現食をベースに家庭でも味わうことができる料理がテーマですので、古文書の献立と一致してはいませんが、古文書にある素材を使い、中世風に仕立てました。
魚介類、餅、根菜の雑煮、鮎飯、ごぼう料理、固豆腐に中世の諸味調味料、砂糖のない時代の柿で味付けした膾、イカの刺身をいり酒という調味料で、そして中世の工法で再現した右田本店の酒「与左衛門」です。この中世の酒「与左衛門」は地元益田市で販売されますが、ぜひこの中世風の料理と一緒に味わうことをおすすめします。(現代風の料理には甘くて合いません。)
私はカチカチの固豆腐を作りました。
大豆は通常の二倍使用、固くて縄で縛れます!
今回は参加者と中世のあじわいについて意見交換することができ、また反響もよく大変よろこんでいるところです。参加者に大変元気な高校生がいて、まだ益田にもこんな学生がいるとは捨てたもんじゃないと明るい気持ちになりました。
今回のレシピは3月中に本にまとめ、これまでの取り組みとともに広く公開いたします。
乞うご期待!