こんにちは講師の翔珀です。
さて、先週は3月2回目のお稽古でしたので、文房四宝の解説DVDをご覧いただきました
今月は「硯」。
硯で墨がなぜ磨れるのか、なんとなくイメージできても具体的には
よくわからない方も多いのではないでしょうか
硯の表面には鋒鋩(ホウボウ)と言われる微細な凹凸があり、そのために墨を磨ることが
できるのですが、その鋒鋩を電子顕微鏡で確認し墨の粒子と比較するなど、
実際に見ることで墨を磨るときに墨がどのような状態になっているかを
イメージできるようになったと思います。
これから墨を磨るときは墨が今どんな風になっているか考えると、
「暇な時間」ではなく、「楽しい時間」になるかもしれませんね
さらに様々な硯で墨を磨り、比較を行います。硯は石でできており、
日本、中国、それぞれ産地がありますが、その硯によって磨り心地や
磨った墨に違いがあることも知っていただけたと思います。
筆墨硯紙の4つの中では、変えても1番差がわかりにくい道具ではありますが、
お気に入りの硯を探し、磨ってみるのも書道の楽しみ方の1つなので探してみてはいかがでしょうか
来月は「紙」です。おたのしみに~。