酒の肴 塩 味噌 梅干 | 無添加ワイン 量り売り処

酒の肴 塩 味噌 梅干

酒の肴は 食べ物ばかりでは ないことは掲載した!


では

食べ物の肴はどうだったかというと・・・


最もたる物は

近世まで塩と味噌程度という質素なのもだった!


塩は

今でも枡酒を飲むときに盛って飲むが あのうまいやり方はご存知だろうか?


塩をそのまま口にするのはキツイ

塩が口の端に当たるくらいの量か

握りこぶしの親指の付根あたりに盛って飲むのがよい!


人の手の グルタミン酸と相まって美味しくなるのは おにぎりと同じことだ!


酒の味を引き立たせる塩そのものでも旨いが

塩辛も原始時代からある肴である!


魚介類の腸を叩いて塩漬けにして発酵させたもので

カツオの塩辛で酒を飲むと 

酒量が倍になるので→酒盗と名づけられるほどだ!


酒と同じ発酵食品のため

相性はよく たんぱく質 ビタミンB群 ミネラル 酵素などが含まれ

アルコールの代謝を促進したり

肝臓を守る働きをしてくれる→優秀な肴なのだ!



味噌は

武士の時代の肴の代表!


平安時代に 大豆に米を加えた日本独自の味噌造りが行われ

鎌倉時代になると

味噌は各地方各家庭 秘伝の味で造られるようになった!

↑手前味噌という言葉はここから!


伊達政宗の→仙台味噌!

武田信玄の→じんた味噌(信州味噌)

上杉謙信の→越後味噌

徳川家康の→三河八丁味噌

・・・と


戦国武士が味噌に力を入れたのは

戦の中でいざ野営という時にも


味噌さえあればタンパク質も塩分も摂れ

飢えをしのげるからだ!

このため陣中での肴は 味噌が主役だった!



もう一つこの時代に

広く普及し酒の肴となったのが→梅干がある!


もともとは 僧侶のお茶漬けだったものが

武士の間でも人気となった!


この頃の梅干は

単に塩漬けにしたものだったようだ!


梅干は

アルカリ性食品なので

酸性の酒を飲んだ体を中和し

血液の酸性化を予防して

疲労回復にも役立つので これも賢い肴といえる!



では

今のような山海の珍味はいつ登場するのかというと

やはり 江戸時代を待たなければならない!


江戸時代に

食文化は急激に発達した!


食文化で気になる味付けだが・・・

上方と江戸の味付けが違うのは 酒の味の違いからだという話がある!


杉樽に入れられ 灘の酒などは・・・

船に積まれ十五日以上かけて江戸に着く!


この間に杉の香りが付いた酒となり

江戸の人々に愛されたが

この強い木香の付いた酒に合うのは淡白な料理より

味付けの濃いものが肴として

ぴったりだったという!


これに対し


上方は

新しい酒をそのまま飲むことができた上方は

淡白な味!


それが

味付けの違いとなったというのだが・・・

これは 本当かどうか?

祖父に聞いた酒屋のぼんぼん!

酒屋の勝手な妄想かもしれませんが・・・




追伸:

美味しい酒に合う梅干はこちらです!



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