先月の15日に、こちらのブログに < ジャスの想い出がたくさんで書ききれない私 >という題名で、愛犬のジャス君とお別れをされたAさんの、ジャス君への思いを掲載させて頂きました
昨年の秋頃から歩行する姿に違和感を感じ、今年3月に当院にて検査をされた結果、ジャス君は粘液肉腫であることが判明しました。お別れするまでの4ヶ月間、ずっとそばにいて介護をされたAさんは、ジャス君ととても強い絆で結ばれている様に感じられました
Aさんは、ジャス君が検査をしてから丁度1年が経った今年の秋に、アメリカへ嫁がれることが決まりました。
そしてその頃からジャス君の容体が悪化し始め、結婚の準備のために会社を退職されていたことで、ずっとジャス君のそばでお世話をすることが出来たのです
ジャス君は、Aさんが遠くにお嫁に行ってしまったら、おそらくもう二度と会えなかったことでしょう。
Aさんにとっても、お別れが近付いて来た時は、やはりジャス君のそばにいたいはずですもしそばにいられなくても、せめてすぐに駆けつけられる距離にいたいものだと思います。
でも嫁がれる先はアメリカ すぐに駆けつけられる距離ではありません
小さな頃からきょうだいの様に仲良く暮らして来られたAさんに、お別れする際に後悔が残らない様、お嫁に行ってしまわれる前に、ジャス君がお世話をさせてくれる時間をたっぷり取ってくれている様な気がしてなりませんでした
またお世話が大変だと分かっているからこそ、お母様に託して行かれることも、Aさんにとって心苦しいことだったことでしょう。
そんな風にならない様にと、ジャス君が“僕は充分しあわせだったもう大丈夫”と、お別れの時を決めた様にも感じられました。ジャス君にはジャス君の思いがあり、私達にははかり知れない何かがある様な気がしました
この様なケースは初めてではありませんでした。なので、余計にそんな思いがしてなりませんでした。
とても可愛らしくてステキなAさんに、そんな強い絆で結ばれたジャス君との思い出を書いて頂けないかなあとふと思いました
しかし、ジャス君とお別れしたばかりでは大変だと思いましたので、もし可能なら書けるようになってからでいいのでと、お声を掛けさせて頂くと、にっこりと微笑んで快諾して下さいました
しかし実際はアメリカに発つまでの短い間に、お別れしたばかりのジャス君のことを思い出しながら涙され、なかなか筆が進まなかったようです。そしてアメリカに立つ前日に急遽、一気に書き上げて下さったそうなのです。
それが先日アップさせて頂いたブログ < ジャスの想い出がたくさんで書ききれない私 > でした
そこにはジャス君との出会いから、最後のお別れの時までの様子が詳しく書かれていました。ジャス君への愛が・・、思いが・・、いっぱいでした
Aさんのお話を読みながら、私もこれまでにお別れして来た子達のことを思い出しました。
お別れは、いつの時も涙でいっぱいです。どの方も、同じような思いで大切な動物たちとお別れをされるのではないでしょうか。
だからきっとAさんのお話をご覧頂きながら、大切なその子のことを思い出されることと思います。大切だった、その子のことを・・・。
最後までジャス君の思い出を書いて下さったAさんでしたが、途中書くことが出来ないほど悲しくなり中断されていたそうですが、こうして最後まで仕上げて下さいました
お願いした時は締め切りもなく、落ち着いてからゆっくりでいいのでとお願いはさせて頂きましたが、それでも本当に大変な作業だったと思います。
大変な思いをさせてしまい、申し訳なかったとお伝えしたところ、
「ジャスが死んでしまった時に私だけジャスに有難うも言えずに、何も言ってあげることが出来なかったので、自分の中で後悔が残っていました。
でも、今回のお話を頂いて、ジャスに有難うって伝えたいと思って書きましたこんなチャンスを頂いて嬉しいです天国のジャスに届けばいいなと思ってます」と言って下さり、ほっと致しました。
現在Aさんはアメリカのテキサスで、とてもお元気に暮らしていらっしゃるようです
きっとAさんの思いはジャス君に届いていることと思います。これからもそのジャス君との大切な思い出を胸に、更にしあわせになって行かれることを願っています。
尚、< 天使になったジャス > のお話は、本日「病院のエピソード」にアップされますので、是非ご覧になってくださいね