2009年に初めて行ってから毎年行く度に楽しい思い出が増えてますます好きになっていくROCK IN JAPAN FESTIVALですが、今年もとても楽しかったです。

私にとっていくつか「初めて」がありました。

●初めてPerfumeが出演しない。
●初めての2週末4日開催。
●初めての全日程終日参加。
●初めての雨らしい雨。
●初めてのグッズ購入。

もちろんライブを初めて聴くアーティストも多かったです。

初めてが多い分だけ思い出の多いフェスになりました。

4日間で体験したことが沢山あるので、記憶からこぼれてしまったものも沢山あります。それらがすべてこぼれてしまわないうちに、今記憶に残っていることや撮った写真やQuick Reportから再現できるものをブログに書き留めておきたいと思います。長くなりそうなので、4部に分けます。



初日の印象は「日差し」。
Perfumeが出ないのに数日前から異常なテンションでこのフェスの開幕を待った私は、この日5時前に目が覚めて、その後ゆるゆると出かけたのですが、会場に着いたのは6時半をちょっと過ぎたくらい。そんな私を迎えてくれたのは、朝から強烈な日差しでした。日焼け止めを塗っている上から肌をじりじり焦がす感じ。いわゆるフェス日和ですが、この時点ではこれが過酷なフェスの予兆であるとは考えていませんでした。


この日はGRASSエリアの松林の陰にベースキャンプを設営しました。昨年の3日目と同じような場所ですが、このエリアで定期的に測定している放射線レベルが安全とされるレベルを上回ったとして今年除染が行われた関係で、掘り返した土の代わりに砂が入っていました。どうもこの砂が蟻んこには心地よかったようで、蟻んこが多くてあまり居心地の良い場所ではありませんでした。





それにしても、この日はとても日差しが厳しかったです。

おまけに公式グッズの予約販売の引換所の列が50分待ちとか1時間待ちとか、先払いした商品の受け取りのための待ち時間としては長過ぎて、炎天下に並ぶ気にもなれず、お昼過ぎ3回目に10分くらいの待ち時間になるまで、無駄に体力を消耗してしまいました。大好きなフェスでこの点は改善して欲しいポイントです。送料かかっても良いので、フェス一週間前必着で発送して欲しいです。

■10:30~ ROTTENGRAFFTY at LAKE STAGE


このフェス開会にあたり渋谷陽一がどういう言葉を発するか気になっていましたが、昨年WOWOWで放映されたダイジェストで観て以来気になっていたROTTENGRAFFTYを観ることにしました。

ゴールデンボンバーをあまり積極的に見たいと思わなかったのも一因です。WOWOW「現地から生放送」で放映されたゴールデンボンバーのパフォーマンスを見て、GRASS STAGEに留まらなくてよかったと思いました。彼らなりに一生懸命観客にサービスしているのは伝わってきましたが、音楽イベントのオープニングアクトにあまりにもそぐわしくない品のなさを感じました。これは私の個人的な好き嫌いの問題ですので、ゴールデンボンバーファンのみなさん、ごめんなさい。

山崎洋一郎の朝礼は雷雨注意報発令時の退避について。クレーン車のレンタルや保護エリアの識別など、この対策についての主催者の意気込みが感じられました。

さて、本題のROTTENGRAFFTY。私はこのとき炎天下をGRASSから歩いてきただけでヘトヘトになり、後方のテントで座って観てた訳ですが、これは観るライブじゃないですね。どんどん前に言って、知らない曲でも何でも回りの観衆と一緒に体を動かすべきものです。理屈ではわかっていても、それができないほどにGRASSからの炎天下の移動がしんどかった訳です。

二人のパワフルなボーカルの掛け合いは圧巻でしたが、半ば熱中症で立ち上がれなかった自分の体がうらめしい、そんなライブでした。

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座ったままでもライブを観るとお腹が減るもので、森のキッチンで小腹を満たしてから、公式グッズ引換所に無駄足を踏んでLAKEエリアに戻ると、またまた軽い熱中症状態になったので、FORESTの木陰で涼みながらPUFFYのアクトを観ることにしました。

■12:15~ PUFFY at SOUND OF FOREST

サウンドチェック中 川西幸一のドラムソロがとても気持ち良かったです。

FORESTの気持ち良い木陰のおかげで、ライブはちゃんと立って参加することができました。クライマックスの「アジアの純真」は、FORESTを埋め尽くした観客と一体となった盛り上がりの中に自分が身を置いていることの幸福感で涙が出ちゃいました。

そして最後の曲「Bye Bye」が良かった。フジファブリックの「MUSIC」に収録されているのを聴いて大好きになった曲です。ライブ後にツイッターでちきばんさんに教えてもらうまで元々PUFFYに作った曲だと知りました。木の葉を揺らすそよ風のような歌声がとても印象に残る一曲でした。

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PUFFYの後は6月に水戸ライトハウスのチケットを買っていたのに出張で行けなくなったサンボマスターを観るつもりでした。でも、PUFFY終演後にLAKE STAGEに行って観ると無常にも「入場規制」の看板が。更に外側に入場できなかった人が二重三重の人垣を作ってました。

ステージから山口隆の「おまえら、そんなもんじゃねーだろ!」という声が聞こえたのですが、GRASSを出るときに持ってた3本のペットボトルがすべて空になった状態では炎天下に立っている訳にも行かず、GRASSに戻ることにしました。

公式グッズ交換所に立ち寄ったら列が短くなっていたので、10分ほど前ってグッズを回収。別に4日間通う訳ですから慌てて引き取る必要もないのですが、どうしても処理しなくてはならない用事が済んでホッとしました。

■14:35~ DAISHI DANCE at BUZZ STAGE


お上のショッピングのお供で「Francfranc」に行くことが多いのですが、そこでBGMでかかっている彼のCDを何枚か持っていてときどき聴くんですが、この機会に彼のアクトを観ることにしました。

フェスのDJブースでのアクトということで、「Francfranc」のBGMのような曲ではなく、アゲアゲなダンス・チューンばっかりかけてました。

観客に旗を振る人がやけに多いなと思ったら、盛り上がってくると本人も旗を振りだして、ステージに持ち込んだ旗のうち何本かは観客にあげてました。サッカーの試合みたいな雰囲気になりました。

また、曲の盛り上がりでは彼自身が踊りました。細かいステップを踏んだダンスでしたが、私には「欽ちゃん走り」ぽく見えなくもなかったです。

クライマックスはジョン・デンバーの「Take Me Home, Country Roads」のカバーで、大盛り上がり。

■16:10~ Dragon Ash at GRASS STAGE

このフェス初めてのGRASS STAGEは、15回のRIJF皆勤賞で大トリを2回も務めたDragon Ash。鉄板のアクトでした。

Kjは、ロックフェスのメインステージにロックバンドがACIDMANとマキシマム ザ ホルモンと自分たちの3組しか出ていないことが、ずいぶんお気に召さなかったようです。サークルモッシュを要求したり、やや過激に観客を煽ります。

何度も「ロックバンド」「ロックバンド」と連呼するので、名曲「ロックバンド」を演るかなと思ったらやりませんでした。

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次のアクトを待つ間に前々から気になっていた、GRASS STAGEの東の端にあるグリコ ジャイアントコーンの売り場を初めて利用してみました。

お値段200円と市価より割高ですが、若くてにこやかな女性店員さんに種類を告げて200円を渡すと商品と一緒に凍ったおしぼりをくれます。これは良いです。おぢさんなので遠慮なく顔や首の周りをぬぐう訳ですが、超キモチイイ。

やや甘めの商品も、ライブで消耗した体力を回復させてくれます。

私はこれでやみつきになり、このフェスで2回利用しました。来年もGRASS STAGEでジャイアントコーンを食べるのが楽しみで楽しみでしかたありません。


■17:35~ マキシマム ザ ホルモン at GRASS STAGE

昨年も観るチャンスはあったのですが、通常入場規制が行われないGRASS STAGEのスタンディングゾーンの出入口付近に人だかりができて近寄れませんでした。DJ BOOTHで行われた「RAM RIDER feat. TEMPURA KIDZ」もあったのでスルーしました。

今年はがっつり観たいと思い、早めにスタンディングゾーンに入って待機しました。さすがにフロントエリアに突っ込んでいく勇気はありませんでした。

骨太なサウンドに三人三様の何を歌ってるのかよくわからないボーカル。知らない曲でも引き込まれます。大好きな「便所サンダルダンス」も2曲目にやってくれました。

しかしこのバンド、MCも面白いです。ナヲが「Kjがロックバンドが私たちを含めて3組しかいないって言ってたけど、私たちのこと勘違いしてる。私たちロックじゃなくてアイドル枠だから。」との序盤の話も楽しかったですが、終盤のMCが傑作でした。

ダイスケはん「ROCK IN JAPAN 15周年で俺たちがGRASS STAGEで6回目、という節目で重大発表があります。」

思い出したのはこの動画。実はフェス直前まで忘れてたのですが、TEMPURA KIDZつながりのROBA氏からフェス直前にリマインダーをいただいて、いつくるか意識していました。


ダイスケはん「ここはナヲさんから。」
ナヲ「ROCK IN JAPAN 15周年で私らがGRASSで6回目ということで...」と言ったところで言葉を詰まらせる。

しばしの間があって、
ダイスケはん「それでは発表します。私たちマキシマム ザ ホルモンは、2014年8月2日を持ちまして」
(間)
ダイスケはん「8月2日を『○○ジャンプ制定の日』とさせていただきます!」

この「my girl」の曲振りだけで裕に5分は消費したんじゃないかと思います。

そんなこんなで曲もMCも最高に楽しく、人気グループである理由がよくわかったアクトでした。

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ホルモンが終わったらテントを畳んでKICK THE CAN CREWが始まる前に離脱する準備をしてからBUZZ STAGEへ。BUZZ STAGEでは、ヤジオショーさん、ororonさん、おとわしゅなさんにお目にかかることができました。


■19:15~ CTS at BUZZ STAGE

写真は開演前の機材チェック中のもの。

これはもう理屈抜きです。ただただ音楽に合わせて騒いだり飛び跳ねたりするだけ。飛び跳ねながら手が触れそうなくらい(実際はそんなに跳躍力はなくて触れられませんでした)の高さを多色レーザーが飛び交って気分を更にアゲてくれます。

同じ場所にあったDJ BOOTHでグループとしての初めてのライブから1年経ってファンも増えたらしく、会場全体の高揚感も非常に高くなっていました。

大満足で初日は終了。



CTSが少し押して始まった関係で、CTS終演後ベースキャンプに畳んだ荷物を取りに行って離脱する途中でKICK THE CAN CREWは終わってしまい、花火も上がって退場ラッシュに思い切り着込まれてしまいました。

みなとやの近くの抜け道から遊園地に抜けようとしたのですが、今年は夜間は遊園地の敷地に立ち入れなくなっていました。そのせいでみなとやを荷物を引きずりながらうろうろするハメに。


離脱は少し遅くなってしまいましたが、翼のゲートで日立市内に宿泊するOmKenさんと無事に落ち合うことができて、OmKenさんを乗せて日立へ帰りました。フェス後いつも一人で帰るので、道連れがあるのは嬉しかったです。おまけにぐるんぐるんのリストバンドも頂戴しまして、OmKenさんありがとうございます。