必殺技を語ろう!~第四回 スコードロン・サンダー~ | 団塊Jrのプロレスファン列伝

必殺技を語ろう!~第四回 スコードロン・サンダー~

さ、だいぶ技のお話が盛り上がっている新緑の季節。今回も行きます!!


今日はですね、お待ちかねのこれ!ここで密かに話題になっているザ・コブラの幻の必殺技


スコードロン・サンダー!!


の登場です!!ではさっそくいってみましょう!!これがスコードロン・サンダーだ!!


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これだー!!


スコードロン・サンダー・・・この画像が載っている当時の雑誌を見ると、どうやら昭和60年の7月12日の新日本のシリーズ、バーニングスピリット・イン・サマーの後楽園ホールでのこのブラック・タイガーとの試合が初公開らしいです。記事によれば幻の必殺技は、コーナーからボディ-アタックのように飛んで右足で相手の胸板を回し蹴りの要領で蹴る、とあります。


コブラはこのシリーズ7月28日に大阪城ホールで行われたヒロ斉藤とのNWA・WWFのダブルタイトル戦となるジュニア・ヘビー級選手権でも新必殺技としてさっそくこの技を繰り出しています。


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ブラック・タイガーのときと同じコーナーからのスコードロン・サンダー


ふたつの画像を見てみると、その技の形態がわずかながらもわかりますね。


ところでスコードロン・サンダー。一体どういう意味なのでしょうか?言葉の意味を調べてみるとスコードロンとは航空における軍事用語で20機以下からなる飛行隊の意とあります。なるほど、コーナーから相手めがけて飛び立つ様はまさに飛行隊。それがサンダー、雷を放つってわけか・・・うーん、飛行隊の雷!これはなかなかのネーミングです。名前から威力が伝わってくるあたりまさに幻の必殺技にふさわしいですね!!


と関心しきったのはもはや油断だったか・・・それは初公開を伝えている雑誌にありました。そこでボクは信じられない事実を見てしまったのです。


そんな、こんな素晴らしいネーミングで今や幻の必殺技なのに・・・この技、最初はスコードロン・サンダーじゃなくて


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どひょーん!!


しかしヒロ斉藤とのダブルタイトル戦の記事はスコードロンになっています。その間、10日ちょい・・・一体何があったのでしょうか?


それとも“飛行隊の雷”は初公開時は"ガイコツがどろんと消えて雷"だった!?のか・・・


こ、これが謎のアストロノーズかぁ・・・


その後、まったくといっていいほど日の目を見ずスコードロン・サンダーは消えていってしまいました。そう、ザ・コブラ自身が使わなくなり、のちのジョージ高野も使わなく、また誰かが引き継ぐこともなく静かに消えていってしまったのです。


おそらく今後、思い出すのが難しいと思われる幻の必殺技スコードロン・サンダー・・・でも、忘れないで欲しいのです。


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初代タイガーマスクがなき後、佐山タイガーのプロレスに慣れてしまったファンのとんでもない期待を重圧として受けながらマスクマンとして登場させられ、なにか失敗するたびに佐山タイガーと比較されるという非情なレスラー生活を送りながらも、それでも日々活躍したザ・コブラのオリジナル・ホールドを・・・忘れないで欲しいのです。


コブラがいたから伝統の新日ジュニアの火は途切れることなく続いたんです。だから、ちょっと稲妻レッグ・ラリアートに似ているなぁ?なんて言わないでくださいね。


稲妻レッグ・ラリアート?稲妻レッグ・ラリアート・・・あれ?次回の必殺技を語ろう!ってもしかして・・・