【選挙結果】京都市長選挙(京都府) | 嶽正義 チバを盛り上げる!

【選挙結果】地方自治体選挙 -2016年-

 

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◆京都市長選挙(京都府)

 

繰り返される「非共産対共産」構図 京都市長選 大阪に比べ「市民の関心度」低く

このブロマガで選挙戦について取り上げるのは3度目。
うち選挙結果について書くのは東京都府中市長選(※記事はこちら)に次いで2度目。
今年は既に地方自治体の選挙は市長選以上に限ると11回(※無投票2回)行われています。
表にしてみましたのでご覧になってみてください。

■今年の地方自治体選挙も既に「投票率は過去最低」の文字が並ぶ

投票率に注目して見てみると中津川市、宜野湾市長選を除くと何れも50%台を割っています。
つまり選挙民の半数以上が投票を棄権しているということに。
年明け選挙で全国的な注目度も高かった宜野湾市長選が高かったのは分かります。
しかし他の市長選挙では何れも『投票率は過去最低』の文字が並び、
上尾市長選に関してはもう少しで投票率が30%台を割り込むという深刻な数字に。
(※ちなみに過去最低の投票率は1979年の京都市長選の16.13%です。)

それと『選挙戦の争点が見出せない』というのも深刻な問題です。
これも最近行われている国政選挙や地方自治体の選挙でよく言われていることの1つ。
毎回思うことではあるのですが、争点が見出せないって本当でしょうか?
争点ってマスメディアが見出すものではなくて、
候補者本人や選挙民の1人1人が独自に見出していくものだと個人的には思うのです。

例えば今回の京都市長選。
「非共産対共産」の構図というのも、ある意味においては分かりやすい「争点」です。

日本共産党の候補者で良いと思うのか悪いと思うのか。

今回の選挙戦においては最終的に「共産党の候補者はちょっと・・・」という結果になりました。
ただ京都府というのは昔から日本共産党の候補者が強い地方自治体の1つではあります。
ですから現職と言えども必ずしも「安泰」というわけにはいかない地方自治体ですね。

■日本共産党の地方自治体の選挙戦略に対する疑問

今回の京都市長選で私が感じた最大の疑問。
それは日本共産党の候補者の政策部分についてでした。

例えば現職の門川大作候補にほぼダブルスコアで敗れた本田久美子候補。
本田氏のホームページを開くといきなり”音声”が流れます。
音声が急に流れた時点でビックリ!してページを閉じてしまう人が多いのではないでしょうか。
これは選挙戦略として間違いだったと思います。
また日本共産党の候補者だから致し方ないのかもしれませんが、
ホームページ全体が赤すぎます(汗)。

■門川氏と本田氏の決定的な相違点

門川氏が白を基調にしているのに対して、本田氏のページは原色の赤が目立ちすぎます。
これも戦略上のミスだったのではないでしょうか。
赤を基調にするとしても、せめてもう少し淡い赤にするとか工夫できたはずです。
これだと日本共産党の「党」のイメージが強すぎて候補者本人のイメージが薄まります。
日本共産党の支持者には良いかもしれませんが、
「無党派層」の支持を取り込むのには寧ろ逆効果だったんじゃないかな?
と私は思うのです。

せっかくホームページの中盤にかけて政策が掲げてあるのにこれだとちょっとね~・・・。
あとこれは本田氏に限らず、地方自治体の選挙に出馬する日本共産党の候補者の大半に
共通して言えることなのですが、「憲法」とか「戦争法」を多用し過ぎます。

このブロマガでも既に書いていることですが、「憲法」や「戦争法」は国政のテーマでしょう。
もちろん、府民や市民の生命と財産に直接的に関わってくるテーマではあります。
それは私もよく分かっているんです。
ですけど地方自治体の選挙でこのことを大々的に掲げられても正直困ります。
「安保法制」や「脱原発」について主張したいなら国政選挙に打って出るべきなんです。
これが国政選挙での「公約」なら理解できるんですけどね・・・。

せっかくやる気があって、SNSもフル活用しているのに何か勿体ない。
私は日本共産党の支持者ではないので本田氏が負けたことに関しては何も感じません。
ですけどせっかく現職の候補者との政策を見比べてみたくても、
最初の段階で「勝負あった!」という気がしてなりません。

■ホームページの見やすさも勝敗の分かれ目に

一方の現職の門川氏のホームページを開くと最初に目に入るのが”ビジョン”。
「くらしに安心」「豊かさ実感」「未来に責任」と漠然とではありますけどビジョンが分かります。
また全体的にホームページの作りがシンプルなのも分かりやすくて良いです。
これだと「政策」のページもゆっくりと見ることができます。
見やすさ重視でホームページに来た人によく配慮されたホームページだなと思いました。
ただでさえ現職候補がこうなのですから、
挑戦者の立場である他の候補者はホームページと言えど少し考えなければいけません。

■県政や市政にもう少し関心をもっていただく為に

今回も決して高い投票率とは言えません。
選挙民の約3分の1は投票を棄権している状況です。
私はこのブロマガを通じて県政や市政に対し、
少しでも関心や興味を持っていただければ良いなと思って書いています。
私達の生活を良くするには県政や市政に関心をもち、尊い1票を投じることから始まります。