【選挙結果】茨木市長選挙(大阪府) | 嶽正義 チバを盛り上げる!
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◆茨木市長選挙(大阪府)


大阪府茨木市長選挙は10日投開票が行われました。
結果、新人の福岡 洋一(ふくおか よういち)氏が初当選。
有権者数は217,951人。
投票者数は074,362人。
投票率は34.12%でした。
以下は今回の選挙の立候補者の顔ぶれです。
左から得票数,得票率,年齢,性別,現新,名前になっています。

36,865 49.58 41 男 新 福岡 洋一(ふくおか よういち) 当選
20,226 27.20 72 男 現 木本 保平(きもと やすひら)
14,842 19.96 70 男 新 末武 和美(すえたけ かずみ)

■選挙ポスターのビジュアルは大変大事

当該地区以外の有権者が、各選挙の選挙情報を得ようとする時。
今の時代はその有力手段として、インターネットの存在が大きいです。
茨木市長選についても、その例外ではなく、インターネットで情報を集めました。

まず茨木市長選で私が感じたこと。
それは新人の福岡氏のビジュアルがとてもいいこと(笑)
やっぱり選挙ポスターの”写り”ってとても大切ですね。
現職であった木本氏も決して悪いとは思いませんが、福岡氏のビジュアルは際だっています。

選挙公約や政策については大した関心もない人が、最終的に投票先を決める手段。
それが今の日本では「ビジュアル」なんですよね~。
よく投票所の前にある選挙掲示板の前で、投票日に立ち止まっている人を見かけませんか?
そういう人は大体、自分の投票先を選挙ポスターを見て決めています。
だから選挙ポスターというのは大変大切なツールなんですよね。

■現職の選挙直前に発覚した不祥事

今回の選挙戦の明暗を分けたのは3月7日の市長の「説明」でした。
前回の選挙戦では「大阪維新の会いばらき支部」の支援を受けて当選をしていた木本氏。
しかし木本氏に、借入金5,000万円を資産報告書に記載していなかった問題が発覚。
この問題が発覚してから、同支部は木本氏への支援の打ち切りを表明。
既に発足していた選挙対策本部も解散すると共に、木本氏への対抗馬擁立を決めました。
茨木市長選 現職を支援せず おおさか維新系、候補者擁立へ /大阪

大阪府内では依然として強い影響力を保持している地域政党の大阪維新の会
同会の支援を受けられないどころか、対抗馬まで出されるとは正に『青天の霹靂』。
二期目を目指していた木本氏にとっては大きな痛手となりました。

■「若さ」と「柔らか」なイメージが当選の決め手に

そして同会所属の地元議員等が急遽擁立したのが大阪弁護士会所属で弁護士の福岡氏。
実に投開票が行われる24日前の出来事でした。
福岡氏自身も急遽の出馬で正直言って準備不足であったと思います。
それでも見事に当選を果たされたのですから立派ですよね。

また福岡氏の公式ホームページを見てみると、シンプルながらも柔らかい印象を抱きました。
おそらく選挙プランナーの方が考えたのでしょうが、文章・文体がとても柔らかいです。
今まで私が少ないながらも見てきたホームページの中で、一番柔らかかったですね。
今年41歳という「若さ」と「柔らかさ」。
これが茨木市民の心に響き、当選を果たされたのではないかと見ています。
もちろん個々の政策を見ても、実現できればとても良い政策が書いてあります。

問題は福岡氏の政治手腕。
「政治」と「法曹」の世界は別の世界。
また前市長の不祥事があっただけに、市民の目線も厳しいものが予想されます。
その中でどの様にした舵取りをしていくのか。
新進気鋭な新市長の政治手腕がこれから試されます。