共同探索ゾンビレトリーバルNO4 | ヘミシンクピンポンパン

ヘミシンクピンポンパン

ヘミシンクと幽体離脱体験記

バシャールは、ゾンビとは「生きとし生けるもの」、

「世に生きている全てのもの」、

「あらゆる生物」だと言った。

(続く)






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私は自分の周りに何か気配を感じ、

何度か目を開け、まっ暗にしている

部屋の様子を伺ってみた。


ゾンビと私を執拗に狙う敵対者が

重なって見えるような気がした。

何も見えなかったが、かわりに

穏やかな振動が、私の下半身を

つつみ始めた。


ヴィジョン変わる。

ゴシック様式のアーチ型の天井と、

それを支える幾本もの細い柱が見えた。

アーチ天井の下は誰もなくガランとしていた。


広い大きなロビーのようにも見えたが、

大聖堂の内部なのかもしれない。

そんなに、けばけばしいものではなく

厳かで、質素な感じだった。

ここで再びクリックアウトし、また目覚める。

こんなことを何度も繰り返していた。


私は、白い丸テーブルの前に一人で座っていた。

これは、謎の交渉人が先ほどまで居座っていた、

あの場所だった。

敵である男も、私を援助してくれた女も

もういなかった。


私がCOを繰り返すためかヴィジョンは、

進まない。

「ゾンビとは?」

もう一度、同じことを訊いてみた。


          「ここで世界は終わるのです」

私の前に、かぐや姫が再び顕れそう言った。


          「ごくろうさまです」

          「おつかれさん」

          「おかげでたくさんの宇宙が誕生しました」


かぐやの言う、たくさんの宇宙の

誕生とは、《プレアデス反映》のことを

言っているのだろうと思った。

我々が築き上げてきた、物質文明の

苦渋の創造は、多くの宇宙を

つくったのだ。


ヴィジョン変わる。

月の海の上に、光の柱が幾本も

降りていた。


それは何百何千と集まって、一つの

光の柱をつくっていた。

今そのことにはじめて気がついた。


光の柱は、月の平らな大地である

海から、暗黒の宇宙へとまるで月から

照射された、巨大なレーザービームの

ように真っ直ぐにのびていた。


動物たちは、棺を担架のように運びながら

光の柱の中へと入っていった。

下から見上げると、柱の先には、

大きな星が一つ輝いていた。

それは五角形か六角形か七角形をしていた。


内部は棺が山のように、しかし

整然と積まれていた。

そして、そのまわりを囲むように

ぐるりと光の柱が並んでいた。


周囲は金色と真珠色の薄っすらとした、

オーラのような光で満たされていた。

よく見れば足元の床も、ぎっしりと

棺が敷き詰められている。


棺はこの内部の空間に、整然と積まれ

多角形のピラミッドをつくっていた。

棺の数は数億、あるいは何十億、

殆ど無数にあるように思われた。


ピラミッドの端の方は、遠くにあり

全景を見渡すことは出来なかった。

後から運ばれてきた棺は、上へ運ばれ

たり下や、奥の方へと運ばれていた。


棺はおさまるべき位置が決まっているようだった。

それを指揮している存在がいた。

それは天使マイケル・ジャクソンだった。


透明な輝く光の波がマイケルの背後で

動いていた。

それはマイケルの背中で揺らめく大きな

光の翼であり、私の目の前で、炎のように

メラメラと上へと広げて見せた。


マイケルは忙しそうだった。

目はいつになくギラギラと光り、

妖気を放ち、いつもの

マイケルではなかった。


彼は非常に重要な作業をしている

ように思えた。

どの棺が何処へ置かれるべきなのか

一つひとつのポジションが決まっており、

それがわかるのはマイケルだけのようだった。


位置だけでなく、棺が運び込まれる

順番も決まっていた。

そして多角形のピラミッドの各面や辺は、

治まるべき棺の大まかなカテゴリーを

現していた。

(続く)

マサト






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