レトリーバル火星トーラスNO3 | ヘミシンクピンポンパン

ヘミシンクピンポンパン

ヘミシンクと幽体離脱体験記

トーラスは都庁を思わせるような細く長く空ではなく

地中に向かって延びる地下都市だ。 





一番底のほうに大きな広場の空間がつくられている。

生き残った人々が交流する広場だ。

ここに生存に必要な空気が蓄えられている。

さらにその下、人の目に触れない地下の最深部には水晶の

森のようなものがある。


白い巨大な結晶が森のように広がっている。

石灰岩だといってる。 「これを分解して空気を得ることができます」

動力源もこの白い鉱物から得られるといってるが石灰岩なのか

どうかわからなくなってきた。 


何種類かあるのかもしれない。

この鉱物資源はまだまだ持つようだがこんな狭いところで

何十世代にもわたって不自然な暮らしを続けることがいろんな

意味で限界に達しているらしい。


           「我々には終わりが迫っている」

カオスが苦しそうな声で説明してくれる。

「それはどういう意味ですか?」

「地球に転生できないのですか」


彼等のカルマか?何かの作用で地球での転生が類人猿からの再出発

の形をとってしまうようなのだ。

それはもうすでに始まっている。 

滅亡の恐怖を引きずった火星の人々の亡霊は地球の非物質界で

狂人のごとく彷徨い続けている。   

地上に人類がいる限り彼等の転生する場所はない。

人類へ転生するための座席はもう、うずまってしまっているのだ。


彼等は人類がいなくなった後の次の人類としてこの

地上世界へとやってくる。 さ迷い続ける彼等の魂は地球の秘境

と呼ばれる地域でこの世界と時として交差することがある。

そして不意に非物質界から姿を現したりする。 

彼等は我々人間が次の人類として思い描いている姿をキャッチし

その姿を形にとって表れる。 彼等はイエティと呼ばれている。 


         「猿からやり直すことは誰も望んでいません」

「それはそうですね」

今ここに残っているのは6千人くらいだという。

「ここにいる人達の道を開かねばいけないのですね」

大きなゴーグルのようなものをかけた小さな宇宙人がいる。

          「我々は今この人達につながろうとしています」


日本の遮光土器を思わせる存在だ。

アイデントが送られてくる。

彼等は水棲類で・・・・シリウスから来ている。

シリウスの人達ですね。 この人たちは水がないと生きていけない。


火星とは環境が違いすぎる。 どういう繋がりなんだろう?

彼等と交信できない。 沈黙が続く。

「あまり時間がありません。もっと見せてください」

街灯が見える。探索が始まる。

暗い場所にいる。 ここは・・・・墓地だ。

「ここで亡くなった人たちのお墓なんですね」


墓のつくりは古いものは地球とそうたいして違わない。

新しいものはロッカーに収められている。

黒いロッカーが何列も並んだ部屋がある。

ロッカーにはそれぞれ白い標識がついている。

ラファーラー ララシ♭ーラソラー ララシ♭ーラソラー

ファファソーファミファ レーの旋律。

葬送行進曲のような音楽が流れる。

彼等の葬式を見せてくれる。

彼等は黒いガウンに獣の頭部で造られたマスクを被っている。

やはり死体は棺に入れられている。土葬なのか?

       「土はまわりにいくらでもありますから」

「今はロッカーに骨だけなんですね」

                「灰だけです」


一列か二列に並んでゆっくりと歩いていく。

棺は左右に3人づつ6人でさげられている。

彼等は荒れた地面の上を歩いてゆく。  


無性に侘しい光景だ。

「逝ってしまった人たちは?」   

          「火星の死後世界です。あなたの言う

F27のレベルで止まったままです」

「そこと我々との繋がりは?」

ここから先へ進めないのだと彼は言う。


彼等は困っている。 地球で人類が長々と居座っているために

彼等は地球へ向けてアセンションできない。

人類は金星へ、火星人は地球へとアセンションする。

人間は地球でいつまでも足踏みできないのだ。

「地球のF27に行きましょう。」

「そこからアセンションしましょう」

                 「そんな方法があるのか」


(続く)


マサト







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