Stranger Things | Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

お盆休みを利用して、アメリカで軽く社会現象になっている
話題のTVシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」
シーズン1全8エピソードを鑑賞。

やり過ぎなほど80'sポップカルチャーへのオマージュ全開の
SFホラーサスペンスですが、評判通り、なかなか良質な作品。

『E.T.』『炎の少女チャーリー』『ミスト』『ポルターガイスト』
『ヴィデオドローム』『アルタード・ステーツ』
『パンズ・ラビリンス』の影響を感じさせつつ、
最近の作品だと『アンダー・ザ・スキン』のクールなビジュアルも散見。
紙とボールペンでワームホールを解説する『イベント・ホライゾン』とか
『インターステラー』のアレを、パラレルワールドの説明で
応用していたのも微笑ましいです。
クリーチャー・デザインはクライヴ・バーカーの匂いが。

アンブリン!スティーヴン・キング!カーペンター!カール・セーガン!
と、どっかで見たことある映像やストーリー設定のパッチワークですが、
ノスタルジックなだけではない魅力を兼ね備えたタイトな作品だと思います。

ほとんど雑誌「ムー」の世界なので、シャマランの世界観と共通するな、
と思っていたら、そうかシャマラン製作総指揮の「ウェイワード・パインズ」で、
「ストレンジャー・シングス」のクリエーター、ダファー兄弟
が脚本に関わっていたという話も超納得。
「ウェイワード・パインズ」よりも「フリンジ」よりも、断然面白いです。

しかしこのシリーズの一番の勝因はやはり、音楽と
ウィノナ・ライダーのアイコニックな熱演ぶりでしょう。
ウィノナ、完全復活ですよ。

一日も早くシーズン2を制作してください!!!