公開中の、『複製された男』劇場パンフに
「映画を読み解くための手引書」を3800字で寄稿しました。
大学講師と俳優という、二人のジェイク・ギレンホールが対峙する
難解でミステリアスで官能的なスリラーですが、
謎の巨大蜘蛛が闊歩する
冷ややかなカナダの変態性や狂気を含む秀作です。
ヒッチコックやクローネンバーグ、リンチの影響も。
監督はドゥニ・ビルヌーブ。
『プリズナーズ』『灼熱の魂』の売れっ子インテリ監督ですが、
本作は初期作の『渦』にテイストは近いです。
ジョゼ・サラマーゴの原作を、ドゥニ流にシネマティックに改変、脚色しています。
メラニー・ロラン、サラ・ガドンという美女二人のヌードシーンも鮮烈。
パンフの記事は、プレスシートに寄稿したものを
加筆増強した完全版です。
これを読んだら、もう一度映画を観たくなるかも?