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Just for a Day: 小林真里ブログ

映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

先週金曜日にキネカ大森で開催された、

ホラー秘宝まつり『マーターズ』上映後のトークショー、

かなり盛り上がりました。

ご来場いただいたお客様、真にありがとうございました!


久々のトークショーで、相変わらずマイクには馴染めないなあ……

と思いつつも、キングレコード山口さんと

5年前にフランス映画祭で『マーターズ』上映され、監督のパスカル・ロジェと

主演モルジャーナ・アラウィが来日した時の裏話や、

ニューウェイヴ・オブ・フレンチ・ホラーについて30分ほど楽しく話しました。

後半30分は、お客さんも参加して質疑応答や感想を話してもらいましたが、

大森はこういう参加型のスタンスなんだそうです!

これは初体験でしたが、今まで耳にしたことがないフレーズも含め、

濃厚で衝撃的な発言の数々に仰天してました。

非常にスリリングな体験でしたね!


トークの中で、

「最近はフランスのホラー界に活きのいい監督はいるのか」という

話になり、そういえばいない。という結論だったったのですが、

これはフランスに限らず、アメリカやイギリスなどにも言えることですね。

00年代には、スプラット・パックと呼ばれるホラー監督たち、

イーライ・ロスやロブ・ゾンビ、アレクサンドル・アジャ、ジェームズ・ワン、

ニール・マーシャルなどの活躍が顕著でした

(同時に、00年代前半はJホラーの隆盛もあった)。

その後は、『パラノーマル・アクティビティ』の大ヒット後、

低予算のファウンド・フッテージや幽霊屋敷映画が主流となり、

それ以外でも『サプライズ!』のアダム・ウィンガードや

『インキーパーズ』『House of the Devil』のタイ・ウェストなどの

新勢力が登場しましたが、作品のインパクトは弱く、

商業的にも大成功しているとは言い難いのが現状です。

ホラーは、資金集めがなかなか大変みたいですね……。


そういえば、

今日から、韓国でプチョン・ファンタスティック映画祭が開幕しました。

「三連休もあるし行こうかなあ」とちょっと思案したのですが、

急だったのでプレスパス申請も間に合わず、旅費も高くはないのですが、

安くはなかったので諦めました。

ラインナップは結構面白そうだったのですが!

来年は是非、久々に韓国に足を運んでみたいですね。

最近そういえば、ジャンル問わず韓国映画をかなり集中的に観てますし。

女優のハン・ヒョジュ、いいですね