Deliver Us from Evil | Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

スコット・デリクソン(『エミリー・ローズ』『フッテージ』)監督最新作

『NY心霊捜査官』鑑賞!





現代のNY、ブロンクスを舞台に、霊感の強い心霊デカと、

元薬中の不良エクソシスト神父がタッグを組み、

帰還兵がイラクから持ち帰ってしまった悪魔と対峙するという

ユニークかつ燃える設定の実話ベースホラー。これが秀逸!


ドアーズの楽曲を多数使用し、その歌詞やバンド名を全編に絡める

史上初のドアーズ・ホラーでもあり、エクソシスト・バディ・ムービーという

なんとも斬新なエクソシスト映画の新機軸。

主人公の二人、エリック・バナとエドガー・ラミレスの演技派二人の相性も抜群で、

悪役である悪魔(が取り憑かれた帰還兵)の根性と熱演も素晴らしい

(素顔のシーンはほぼ皆無だが)。

『悪魔の棲む家』へのダイレクトなオマージュシーンもあり。

デリクソンの『エミリー・ローズ』セルフ・オマージュ・シーンもあります。


ヒップホップ発祥の地ブロンクスの二大名物である、

「ヤンキース」と「動物園」(ブロンクス・ズー。敷地は超広大)

も大フィーチャーしており、掛け合いセリフにも巧みに挿入。

ヤンキース・ファンのコップは、リンプ・ビズキットのフレッド・ダーストみたいで面白いです。

あと、ナイフの腕に自信があるデカも登場します。


ショッキングなシーンも要所に仕込みつつ、

クライマックスの悪魔祓いシーンは壮絶かつ壮大で、見応え十分。

約2時間の骨太なR-指定ホラーに昇華されてますよ!

夏に最適の映画ですが、日本では9月に公開だ!


http://www.invocamus.jp/