Monaco | Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

ニコール・キッドマン主演

『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』鑑賞。





モナコ公妃時代のグレース・ケリーを追った伝記映画。

女優を引退したケリーを追ってヒッチコックが『マーニー』の脚本を持参し

モナコにやってくるシーンが前半でフィーチャーされていたり、

意外にもサスペンスフルでスリリングな展開が待っていたり、

見所の多いエレガントな作品でした。

夫のモナコ大公をティム・ロスを演じていて、なんか味はあるけど

地味……と違和感を感じたのですが、

神父役のフランク・ランジェラが妙に印象的でした。


どうせなら、グレース・ケリーの最期の時まで追いかけて

ほしかったところですが、そんなエンディングはダークで湿っぽくなるので、

公妃時代の美しくゴールデンな数年間にフォーカスしたのでしょう。

ちなみに本作の監督は、

壮大な伝記映画『エディット・ピアフ』のオリヴィエ・ダアンです。


クライマックスで、ニコール・キッドマンが5分ほどのワンカット長回し(多分)の

感動的なスピーチシーンがあるのですが、

どアップのキッドマンのヘアーに目が釘付けでした。


ヘアーといっても、鼻毛ですけど。