Day 1: CHVRCHES live at Terminal 5 | Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

昨日、無事ニューヨークに到着しました。


朝6時過ぎにJFKに到着(機内は激混み。みんな夏休みなんですね)。

前回L.A.で理不尽な足止めをくらった入国審査と税関審査に

多少不安を感じる前に、他国からの飛行機が三つだか重なっていたらしく、

入国審査の列が異常。

しかも誰も列の整理をしていないのでケイオスな状況で、

特に日本人のツーリストたちがどさくさに紛れて大勢で

列に割り込みをしていて憤慨しました。

さすがですね、あの日本人的な集団心理。


というわけで、90分以上かかってようやく入国審査。

しかしなに一つ聞かれず、あっさりスタンプをもらい、

前回のように荷物を調べられることもありませんでした。

いつも通りのニューヨークでほっとしました。

まあ、こちらはなにも非はないわけですし。


その後、地下鉄で今回滞在するアパートがある

ユニオンスクエアまで出て、朝食をとり、『Battle of Year』を鑑賞。

全米のダンスチームが世界ダンスバトル大会を目指し、

世界一奪還を狙うというダンス映画で、3D版も上映されていたのですが、

僕は2Dで鑑賞。

『ストンプ・ザ・ヤード』など良質なダンス映画を放つソニー作品なのですが、

週末の成績は芳しくなく、評価もイマイチだったので

多くは期待していなかったのですが、蓋を開けてみると・・・。

夢と子供を事故で失いアル中&無職になった鬼コーチの再生物語

というしめっぽいお話が全篇を覆っていて、それを無理やりチームとの絆と

家族性に結び付けて感動盛り上げようぜ!というラストが相当無理があった。

ダンス・バトルなどメインのダンスシーンも、3D作品向けのスローなシーンが

迫力をそぎ、全体的及第点で、どのキャラも魅力に欠けるという。

2D一本でストレートに勝負してほしかった。

そしてキャスティングをもっと頑張ってほしかった。


その後、アパートにチェックイン(去年ハリケーン・サンディに

直撃されたとき宿泊していたとこ)。

少し休んで、夜はTerminal 5でCHVRCHESのライヴ。

今回のNYライフのメインイベントの一つです。

ということで、いつみより早く部屋を出て、開場の40分前に会場に到着。

無事、最前列の真ん中やや左を確保。


しかし、デビューアルバムリリース前に関わらず、キャパ3500のコヤを

SOLD OUTですから。

今、最も人気が高いバンドの一つなわけですが、

1時間強13曲、ソツのない充実したセットで魅了してくれました。


先月サマソニで観たときは、昼間の巨大な会場でのプレイで、

しかもファンは極端に少ない完全アウェイな状況だったのですが、

今回は会場の一体感も強力で、ライヴの表現力も磨きがかかり、

捨て曲なしのキャッチーな珠玉メロディのナンバー連打で観衆の心をわしづかみ。

「Gun」「Now is not the Time」「Lies」の流れが特に最高だったのですが、

僕が名曲と信じる「Now is not the Time」ではちょっと涙が出た。


高い歌唱力を誇るヴォーカル、ローレンのコケティッシュで

アイドルなルックス(巨大な瞳はバンビみたい)と振る舞いも強力な武器だが、

この日のMCもほのぼのしていて、愛らしかったです。

特に、アンコールの最後の曲が終わって、セットリストを丸めて

客席に投げたらあらぬ方向に飛んでいき、ステージと柵の間のスペースに

落ちて、恥ずかしそうにしている様がラヴリーでした。


最後は運よく、一枚だけステージに残ったセットリスト争奪戦に勝ち

(クルーが投げたとき僕から離れていたのでほぼ諦めていたら

急に風向きが変わり自分の目の前に飛んできて、

他の女の子が手を伸ばし取りそうになったがキャッチ失敗、

すぐ下から掴み取った。超ラッキー)


ニューウェイヴやR&Bも咀嚼したスウィートな高性能シンセポップが凝縮された

彼らのデビューアルバムは明日リリース。

個人的には今年のベストアルバムほぼ確定です。


心が躍り宙に舞うような、高揚感に満ちた素晴らしいライヴでした。


帰宅してTVをつけたらエミー賞の授賞式のクライマックスで、

マイケル・ダグラスが受賞スピーチしていました。

最後はウィル・フェレルがプレゼンターで登場し、

シリーズ終了間近の『ブレイキング・バッド』が作品賞を受賞して

有終の美を飾り、嬉しかったです。


【100%】過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n' roll days

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