Avi Buffalo | Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

昨夜、帰国しました。


羽田に到着して外に出た途端、この三週間ばかりあまり

感じなかった湿気に襲われ、うっとなりました。

飛行機はかなり混雑していたのですが、

通路側の席を取れたのでそれなりにリラックス。


隣の席の子連れの奥様が大変礼儀正しい方で、

「ずっとうるさくてすいませんでした・・・」

と着陸直前に唐突に言われたのですが、全然うるさくなかったですし、

まったく気にならなかったので、そう言われて非常に驚きました。


今回の旅では、

深夜でもなんでもないのになぜか地下鉄が全然こず、

来ない理由の説明もなく、30分ほど待った後、

結局超遠回りし1時間以上ロスしてライヴハウスに着いたら

SOLD OUTで楽しみだったDissapearsのライヴを見逃した

とか、

レストランで伝票を打ち間違われて多めに支払った

とか、

映画館で釣銭を大幅に間違われて危なかった

とか、

ブロードウェイで買った商品に傷が入っていたので取り替えてもらおうと

思って劇場に走って戻ったら、担当者がいなくて後日戻ってきて

と言われ、なんとかまた足を運んで取り替えてもらおうとしたら

見当違いなことを言われ喧嘩になった(結局他の売り子にさっと交換してもらった)

とか、

アメリカの適当な部分、レイジーでルースでいい加減な側面に振り回されることが

いつも以上に多かった気がするのですが、

最後は日本人の良心的な部分に、ほっとさせられたのでありました。


しかし、最終日にブルックリンで観た

Avi Buffaloのライヴはあまりにも素晴らしくて涙が出た。

サイドギタリストが加わり、リーダーのアヴィのアティテュードも

昨秋観た時よりも180度変わって、

とにかく喋る!喋り倒す!そして観客と絡む!

と、非常にハイパーで痛快なことになってました。

ステージ上にフレンチフライを持ってくるミュージシャン、初めて見た。


新曲を6曲ほど披露したが、そのハイパーADDモードに相応しい

アグレッシヴな要素が前面に出ていて、

さらにメロディに磨きがかかっていて、かなりクオリティ高いです。

しかもギターの腕がさらにあがっていて、ソロの早弾きの旋律は

クレイジーなほどテクニカルで、心地よく、しかも切ないという、

もはやマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィンシールズの領域。

まだ若干20歳なのに、恐るべき才能だ。

今後もずっと追いかけ続けようと思える、信用できるバンドの一つと断言したい。


アヴィは当日僕が着用していたダイナソーJr.のTシャツを

異常に気に入ってくれて、ライヴ前もライヴ中も称賛してくれました。

ライヴ後に話したら、「前にもライヴ来てくれたよね?覚えてるよ」と

言ってくれて、話が弾んだのでした。

さらに、地下鉄に乗ったら同じくAvi Buffaloのライヴを観ていた

青年が話しかけてきて、興奮に酔いしれながら

二人でライヴを振り返ったのでした。


今回の旅には新調したデジカメを持参し、動画をかなり撮影したので、

近々YouTubeにアップしてみようと思います。