NYC Day 5: MOMA,The Fugs | Just for a Day: 小林真里ブログ

Just for a Day: 小林真里ブログ

映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

ニューヨーク日記の続き。


22日(金)


まずは、タイムズスクエアでこの日初日の、

ポール・ベタニー主演アクション・ホラー『LEGION』

(邦題・レギオン)を観る。


【100%】過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n' roll days-LEGION


平日の昼間なのに、意外とお客がいてびっくり。

堕天使ミカエルが人間の味方になり、人類への信頼を

失った神と天使と一大戦争勃発!

人類の存亡は、ベガスのダイナーで働くウェイトレスの

お腹の中の赤ん坊にかかっていた!

という、『第七の予言』などでもお馴染のストーリー。

もうちょっとホラー色が濃いのかと思ったら、

天井を這うババアや昆虫男など、予告で見る限りでおしまい。

あまり笑えませんでした。悪くないとは思うけど。


その後、ランチをしてから、MOMAに向かう。

金曜日の16時以降は入館料が無料なのだ。

ティム・バートン展が開催中なので、軽く見ておこうと思い。

15分前に着くと、すでにかなり長蛇の列ができている。

わりとスムーズに入れたけど。

ティム・バートン展が入場規制を行っており、チケットに

入場できる時間が17時からと書かれていたので、

それまで常設の展示品などを眺める。

よく見ると、細かく展示品が変わっているのだ、ここ。

ピカソとかポロックとかクリムトとか、以前見たことない絵画を

見ることができてラッキー。

しかも、フリーダ・カーロの自画像含む絵画が4展ほど

展示されていて、じっくり鑑賞。

さらに、バウハウス(1919年のドイツの建築・アートの

学校のほう)のエキジビションも開催されており、

滅茶苦茶混んでた。もう少しゆっくり見たかった。


時間になったので、ティム・バートン展に向かう。

会場は結構狭かったし猛烈に混雑していたが、

いや、あれは、本当に凄まじい。

何百点あっただろう?


スケッチからデッサンから絵画から、しかも初期どころか

学生時代の頃からの作品が一堂に会するという、

アンビリーバブルかつゴージャスな展示会

(高校生の頃に地元消防署のポスターコンクールに

入選したときの、署からの感謝状まで展示されてた)。

ダークでビザールでクレイジーな絵画ばっか!

素敵な悪夢の世界に迷い込んだようでした。


しかも、初期の短編映像やアニメ映像も流されており、

映画の小道具(『ナイトメア』の撮影で使ったフィギュアや顔、

『シザーハンズ』等身大人形、『スリーピーホロー』の案山子、

『マーズアタック!』の人間の頭部、『バットマン』のヘルメット、

『猿の惑星』のヘルメット、さらに衣装なども)も展示されており、

うきうきと感嘆しながら会場内をぐるぐると一時間かけて回った。

自分、特にティム・バートンのファンじゃないのですが、

このエキジビションのおかげで彼の嗜好や頭の中が垣間見えて、

一気に好きになったよ!

『アリス・イン・ワンダーランド』が俄然楽しみになった。


【100%】過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n' roll days-TIM
入り口



【100%】過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n' roll days-TIM


【100%】過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n' roll days-TIM


【100%】過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n' roll days-TIM


【100%】過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n' roll days-TIM


【100%】過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n' roll days-BURTON


【100%】過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n' roll days-TIM


【100%】過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n' roll days-TIM


【100%】過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n' roll days-MOMA


【100%】過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n' roll days-TIM

http://www.moma.org/visit/calendar/exhibitions/313



夜は、ビートニクとロックを融合させた60年代の

アバンギャルドなバンド、The Fugsのメンバーで詩人の、

Tulk KuperbergのベネフィットコンサートがDUMBO地区で

開催されるたので観てきた。

タルクは現在、脳卒中で闘病中なのだという。


【100%】過剰なライター/翻訳家 小林真里の rock n' roll days-FUGS


参加したメンツも、The Fugs、ルー・リード、ジョン・ゾーン、

ソニック・ユース、フィリップ・グラスと豪華絢爛。

オープニングがいきなり、ルー・リードとジョン・ゾーンの

競演だったのだが、ルーのの重厚で深みのあるギターと

ジョン・ゾーンの狂ったようなサックスという神がかった二人の

バトルは別次元のそれで、唖然としつつ心が金縛り状態。

凄いもん見せてもらいました。

ソニック・ユースは2曲しかプレイしなかったが、リー不在の

4人編成での貴重なライヴで、それはそれで非常に堪能できた。

終盤はThe Fugsがメインでプレイし、場内から大歓声を浴びていた。


DUMBOはちなみに、ブルックリンのブルックリン・ブリッジの

ふもとにあるエリアで、久々に来たけど夜景が絶景だった。

写真はまた後ほどアップします!