センチメンタルな今宵
寒い!寒すぎる。
今日は日中、自宅作業に没頭していた。
夕方に外出してみたら、なんじゃこの寒さは!
服のチョイスを間違えた。
一旦引き返して着替えなおす。
昼からの雨が、雪に変わりはじめていた。
傘を持つ手が、じんじんしびれる。
出掛けに見た天気予報では、1.6℃とのこと。
……仕事が終わって、22時。
みぞれ状の雪が、すっかり道を覆っていた。
最寄駅の駅員さんが、雪かきをしているくらいだ。
耳がちぎれそうに痛かった。
普段かぶったことのない、アウターに付いてるフードを、すっぽりかぶった。
そして自宅までの約10分…、15分…
今日は特別に、滑らないように、ゆっくり歩いた。
普段は晩メシ食べたさに、急ピッチで早歩きしているだろう。
でも今日は、途中にある坂道はツルツルと特に滑ってしまう。
いつもの半歩分ずつ足を出して、ゆっくりゆっくり、小さく歩いた。
傘の中で、ずっと一歩一歩、地べたを見つつ…、
自分の足を、一歩一歩しっかりと、車の通った轍に置きながら…、
……おや?
…うん??
…なんだろうか?
…この強烈にセンチメンタルな気分は。。。。
とっても切ない。切なくなった。
自宅マンションが見える角にさしかかった時、
突然、感極まって、とうとう静寂の道の上に立ち尽くしてしまった。
寒い。
靴の中もびしょびしょだ。
傘の下で直立不動…。僕の部屋はあそこ。
一粒一粒重たいみぞれが傘に降り積もる。
そうだ。
今の自分にとって大切なものが、これだ。これである。
ゆっくりかみしめる事なのだ。
楽しい事も、辛いことも、
暖かいことも、冷たいことも、
焦ることなく、すべてを受け入れて、同じ等しい現象としてゆっくりと感じ取ること。
立ち止まって感じること。
これが今日の強烈な冷たい空から教わったことだった。
うまく言葉にできないけども、
今日はこの気持ちをブログに残しておきたいと思った。
とてもセンチメンタルな今宵だった。
鈴木