40後半にしても迷い続けていました | 松村マサル子の日常に訊け!

松村マサル子の日常に訊け!

役者・松村マサル子の日常で起こったことや感じたことを綴ります

昨日の試合後、藤原ライオン選手と話したンだよね、もっと試合に出て欲しいってさ。またどっかメジャー団体に所属はしないのかって。いや、どインディーの大会後に言うセリフじゃねぇけど。「いやぁ、もう35になるからね。それに映画の方がいいよ」。悪かったな、40代後半で。完全にアラフィフなンだぜ、俺?ま、彼にとっちゃ関係ねぇコトだけどね。
こういう話ってのはさ、やっぱ誕生日かソレに近付いてきた時に思うコトだよね。俺なんざ年が明けたくらいから考えちまうモン、あ~、あと半年かぁって。
よかれ悪かれ言いたいことを全部言う
気持ちいい風を魂に吹かす
今はどの辺りだろう どの辺まで来ただろう
僕の人生の今は何章目ぐらいだろう

昨日、王子からまた新宿に移動してさ。ションベン横丁のいつもの店に寄ってさ。まだ明るさの残る時間から飲みだしてさ。ウン、いつも通りよ、いつも通り。いつもと違うのは6月19日だってコトだけよ。なンだけど、そうなンだけどねぇ…。こういう時ってさ、やっぱ色々と考えますわな。
ホントはね、飲まずに劇屋いっぷく堂さんの稽古場に遊びに行こうかなとも思ったのね。スケジュールを見たら稽古のある日だし。とも思ったンだけど、今日は行くべきじゃねぇなってコトで。芝居に集中して見れそうにねぇし。こンな年の誕生日なんざ、どうしてもアレやコレやと自分のコトを考えちまうだろうし。だったらさ、ハナっからモノ思いに耽る方に専念した方がええやろ。

朝が、昼が、夜が、毎日が、 それぞれに いとおしい
君が、彼が、あいつが、誰かが、それぞれに いとおしい
何気ないその笑顔を 頼もしい奴の声を
変わらないこの心を とめどないあの涙を
忘れたい昔の事 ゆずれない初恋の事
わからないあの出来事 しょうもない昨日の事
叫びたいでかい声で つかみたい力尽くで
遊びたい一晩中 眠りたい君の横で
いつまでも図々しく どこまでも明日はつづく
知らなかったわ、この曲って吉田拓郎のためにトータスが書いたモノだったのね。言われてみれば確かにそンなニュアンス、いいよなぁ。過去を振り返ったりこの先を考えたり、そういう作業をする時にピッタリの曲だぜ。
俺さ、出来るコトならイタの上で死にたいと思ってたのね。いや、今でも思う。だけど会社をやる身となった今じゃそうも言ってらんないし。芝居しか考えないような感じだったしね、24時間芝居のコトだけ考えられたら幸せだななンて思ったモン。リーマン辞めた頃は実感したよね。

昼間の雨が上がったらしい。デカい水たまりが出来てる。
芝居のために色ンなモノを犠牲にしてきたなぁ、って。付き合ってきたおネーちゃんもそうだし、付き合ってきた友達もそうだったかも知ンない。ジャマになると思ったモノはことごとく排除して。そンな過去は果たして意味があったのか?方向転換させられた今となっちゃさ、そうは思いたくはないけど色々と考えちゃうね。答えなんざ出るハズもねぇのに。ただ1つ、唯一の答えっつ-か問題提起、このままで俺はいいのかってコト。
例として色ンな人が思い浮かぶのね。ライオンは映画主体の横でプロレスをやる、とか。客演しかかってケンカ別れした劇団の主宰は劇団を解散・踏み台にしてのし上がってる、とか。3つ下の後輩・工務店社長ントコの娘は来年大学を卒業、とか。肉体労働時代のめっちゃ仲悪かったヤツは変わってないだろうな、とか。全員に言えるコトだよ、迷うコトなく生きてンだろうな。
だったら俺はどうなンだ?どうしたいンだ?ソレがどうしても分からない。