もうすでに「時代遅れ」と言われている中央卸売市場ですが・・・まだその役目は終わっていないようです。
(・・・終わってなければいいなぁ~)
しかし、今日ほど寒い日が続いていたり、量販店の販売が思うように伸びていないと閑散となります。
「競り」にでる野菜も極わずか・・・。
$野菜生活ブログ 『野菜暮らし』-IMG_7130.jpg
農家さんも何かを出荷しないと収入にならない為、ハウス栽培するなど工夫して他者とは違う野菜を作ったりされています。
うすいえんどうも時期にはちょっと早いのですが、ハウス物は実入りも良くて美味しいので引き合いは強いですね。
寒さで思うように育たず、いんげんを始め豆類はとても値上がりしています。
そういった野菜は「競り」でも高値がつきます。
ただ、普段の競り場は「安物を探す場」となっているのが残念に思います。
できるだけ価値に見合った値段で手を出すようにしているのですが、当店は少量他品目で販売するお店ですから買える量にも限界があります。
販売力がまだまだ足りないのが悔しいところですが「販売力=安売り」となりがちなのも現実なので、うかつに手を広げる訳にも行かないんですよね。
例えば、先日の競り場で放置されていた「甘とうがらし」。
$野菜生活ブログ 『野菜暮らし』-IMG_5626.jpg
現場で邪魔者扱いされているのがイヤで、当店で引き受けて手持ちで取引先を回りお買い上げ頂きました。
完売とまでは行きませんでしたが、もったいない事態は防げそうです。
旬の先取りは要望があるかも知れませんが、真冬に真夏の野菜を作ると買い手が付かないんですよね。
卸がキチンと生産者側に伝えてくれたんだろうか?
せっかく作った物が邪魔物扱いされるなんて、食べ物なのに残念ですよ。
原因としては、他の市場で要望があったにも拘らず、不履行となって地元の市場に投げてきた感じです。
こういう事は良くあるのですが、その度にウチに声がかかるんですよね(笑)
契約の不履行は市場だけではありませんよ。
最近では全国の農家さんとのお付き合いが増えていて、その中でよく聞く話。
「先週注文が来たと思ったら2週間くらい間が空く場合がある。」
「要望はあるけど、生産したら注文が来ない。」
レストラン向けに個別配送している農家さんの多くが抱えている悩みのようですね。
農家さんは「仕方ないけどね。」と割り切っていますが、作物の成長は待ってくれません。
注文は無いけど、収穫しなくちゃならない。
「どうしよう!と思ったら、僕に声をかけてください。」そう言いました。
県外から仕入れている分を、その農家さんの物に切り替えれば良いだけなのですから。
「買い支える」とは「見合った金額で買う」だけではなく、「量的に買う」事も入るんですよね。
先ほども書きましたが、当店では量的に買い支えるのが現状では非常に難しいです。
でも、チャレンジだと思って取り組んでいます。
これは今に始まった事ではなくて、ずっと前から農家さんが新しい野菜を作ればすべて買い受けたりしてきたのです。
投資のような感じで、時には儲けさせていただいて、時には損をしながらやって来ました。
その気質は見事に受け継がれていて(笑)今のたての商店を形成しているのだと思います。
野菜を売るだけではなく、たくさんの人のお役に立てる事。
目先の利益で動かない事。
それが当店の目指す所であり、大事にしている事なんですよね。

↓ポチッと応援クリックして頂けると嬉しいです♪

にほんブログ村 料理ブログ 野菜ソムリエへ
にほんブログ村