仕入れと買い物の違い

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「利は元にあり」という言葉を昨日ブログで書きました。

これは安い物を仕入れれば儲けが増える、という意味に思いがちですが、実はもっと深い意味があります。

取引先とお互いに利益を出しつつ、お客様に喜んで頂けるクオリティの品を提供する。

つまり、良い品を手に入れる為には仕入先との関係をキチンと作っていく事が大切だという事です。

お客様と丁寧に接するように仕入先様にも丁寧に接する。

仕入先様があってこそ、自分たちが思うように販売する事ができるのです。

 

 

さて、「仕入れ」と「買い物」はどう違うのでしょうか。

 

大きな違いは「販売の原料」か「家庭で消費するものか」という部分です。

 

以前、知り合いの定食屋さんが自慢気に「スーパーの閉店前に行けば、豚肉が半額になっている。それを買って定食で出せば安く売れるし、儲かる。」と言っていて驚きました。

僕ならそんなお店でお金を出して食べたくないからです。

 

私たちは飲食店さんの業務で使用する食材を提供させて頂いています。

日々の業務に必要な食材をピックアップして提供するのですが、基本的に品優先で用意します。

どういう事かというと、値段はさておき、とにかく品を確保するという事です。

なので、少々値段が高くなっていても品を確保し納めさせて頂きます。

大きな役割として「お客様の業務を止めない」という役割があるからです。

 

 

それとは反対に、家庭では高くなっているものは必要ではありません。

献立を変えればすむので、買い物に行って値段が高ければ別の料理を考える事で済んでしまいます。

家計は限られていますので、チラシをチェックするなどしてできるだけ安いところで買う事が鉄則かも知れません。

 

 

では、大切な人が家にやって来ると言う時にどんな商品を買うでしょう。

少なくとも、自分たちに用意ができる精一杯の品を用意するのでは無いのでしょうか。

 

本来、飲食店がお客様に食事を提供するという事は「もてなす」という事です。

そのもてなしに必要な食材をどこで調達するのかは、とても大事だと思います。

なので、信頼できる仕入先とキチンとした関係を築けている事が大事になります。

食材の安全性に注目が集まる昨今、飲食店に来られたお客様から「どこで仕入れてるんですか?」と聞かれた時に、胸を張って「毎朝、専門店から仕入れています」と言える必要があると思います。

胸を張って自慢できる食材を使わないと、胸を張って料理を提供できないと思います。

食材だけではなく、調味料や備品も同じだと思います。

それらがそのお店の覚悟を表すからです。

 

私たちは同じ品であれば安い方の仕入先から仕入れます。

これも鉄則です。

でも、少々高いだけであれば、すこしでも良い方を買います。

 

それは、立野商店は「高品質」を約束しているからです。

安く売るお店はたくさんあります。

安売りは安売り店にお任せし、私たちはできるだけ品質の良い物を提供する事に力を尽くしたいのです。

 

 

「美味しかったね!」と喜んで頂く為には何が必要なのか、キチンと意識していきたいですね。