解いたら世紀末が来るパズル~ハノイの塔~ | 数楽者のボヤキ・ツブヤキ・ササヤキ-中学 数学 道徳 Mathematics Puzzles-

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 hanoi


 ハノイの塔について以前書いたことがあります。授業が終わったあと,しばらく2週間くらい教室に置いておきました。


 休み時間にハノイの塔に取り組んでいる生徒がたくさんいたのです。授業では,5枚のディスクまでできた生徒はいませんでした。ところが,休み時間に必死になってがんばり,6枚まで解けた生徒が出てきてビックリしたものです。ちなみに6枚だと,63回でできます。


 ここに再度前回の記事を載せたいと思います。


 大きさが違う穴が開いた円盤数枚とそれらを突き刺していく3本の釘があります。はじめは1本の釘のところにピラミッド状に刺さった状態になっています。写真は円盤7枚の場合のはじめの状態です。

この状態から開始して,他の2本の釘のどちらかにすべての円盤を移動させていきます。このとき,直径の小さい円盤の上に大きい円盤が載らないようにしなければなりません。また,移動の回数は出来るだけ少なくなるように工夫してみて下さい。

このパズルは,「ハノイの塔」というそうです。パズルやプログラミング関係の書籍等でよく紹介されています。ハノイはベトナムの地名で,「ハノイの塔」は寺院で僧侶たちが行った宗教的な儀式のようです。正式には64枚のディスク(円盤)を使って行い,移し終えると,世紀末が来るなどと言い伝えられています。恐ろしい世紀末の事態になる儀式をなぜやろうとするのか私には理解しかねます。


 私は,この「ハノイの塔」を授業で取り上げます。どんなときにどんな教育的効果をねらってこの授業をするかというと,

・4月の授業開きで使うことにより,生徒と生徒,生徒と教師のアイスブレーキングに役立つ

・円盤の枚数と円盤の移動回数との間の関係を調べさせることによって,数列の決まりの見つけ方や変化と対応の考え(関数的な現象の見方)を強化することができる。


 中1から中3のどの学年でも実施したことがあります。どの学年の生徒も夢中になって取り組みます。円盤がなくても,生徒たちは,工夫するものです。鉛筆や消しゴムなど円盤の代わりになりそうなものを上手に見つけます。

今は,『ダイソー』のような100円ショップに行くとプラスチックでできたものが売られています。それを10セットほど買い込んできて班単位で取り組ませています。写真のものは,ある生徒が旅行先で買ってもらった木のおもちゃです。「ディスクピラミッド」という名前が付いていました。下のリンク集の2番目にあるものは虹色の円盤7枚が付いた木のおもちゃです。


◆『ハノイの塔』リンク集◆

数学の部屋 パズル問題 ハノイの塔
http://web2.incl.ne.jp/yaoki/hanoi.htm

ハノイの塔(虹のバージョン) 
http://www.avis.ne.jp/~g-k-toys/hanoi01.html

ハノイの塔 JAVAアプレット
http://www02.so-net.ne.jp/~segi/Java/MyApplets/Hanoi/TowerOfHanoi.html

マスオ博士の気ままに数学
http://www.nikonet.or.jp/spring/kimama/hanoi/hanoi.htm

ハノイの亀←★★★ オススメです ★★★

http://homepage3.nifty.com/puzzlehouse/kg74/kg74.html




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