「無事トルコ入国!」
11月22日 曇り ハイウェイ下のトンネルでテント泊
distance:113.35km av:18.1km/h time:6h15m total:6414km
6409-4406=2003 イラン総走行距離2003km
5時半過ぎにアラームで起きた。
今日は夕方までには国境に辿り着きたい、タブリーズでたくさん買った窯焼きパンをモシャモシャと食べて、まだ暗いトラックがライトを点けて走るハイウェイを走りはじめた。
雨はすっかり上がってくれた。
まだ晴れ間はのぞいていないけれど、レインウェアを着ないで水しぶきを気にしないで走れるだけで幸せなものだ。
2時間ほど走ってから「BAZARGAN 55km」の表示が出てきた。
よし、今朝のスタートから100kmちょっとで国境、このペースだったら昼過ぎには到着できるだろう。
見通しがついてずいぶんと気持ちが楽になった。
しばらくして見えてきたのはトラックの整備工場。あることを期待して行ってみる。
そこにいたおじさんに身振り手振りで聞いて行った先にはツナギを着て、トラックを高圧洗浄機で洗う人たちの姿。
よし!ここだ!
トラックを洗う横まで自転車を持って行って彼らに「汚れた自転車を洗いたいんだ」と身振り手振りで伝えるとお兄さんたち「OK!サンキューサンキュー!」と知っている英語で答えてくれた。
そして昨日までの雨天走行で泥まみれになった自転車とバッグを勢い良く噴射されるシャワーで洗ってくれた。
おかげで茶色だった自転車が本来のピカピカの黒に戻った。
ありがとうみなさん!記念撮影をして別れた。
あとは国境の町までひたすら走る。
最後に上り坂をずーっと登って見えた国境の町BAZARGAN。
町は思った以上にこじんまりと道路に沿う小さな町だった。
とりあえず残ったイラン・リアルで何か食べようと国境の前まで来るとたくさんの人だかり。
みんな両替屋の人たちのようで「ダラーチェンジ?」「マニー?」と僕に声をかける。
国境の、これから入国する国の通貨を反対側の国で両替するのはだいたいレートが悪い、もしくはレートを知らないでだまされるケースが多いので「NO」の一言。
イラン最後の食事はサンドイッチ屋で食べた鳥のレバーの炒めとサラダとパンの付け合せだった。
そのあとにはおいしそうに見ていた屋台の野菜ロールまでお店の人にご馳走してもらってしまった。
最後までイランの人は気持ちがよくそして親切だった。本当にありがとう、イラン。
町の端のゲートをくぐり、山の上にある国境へ。
そこにある建物に自転車を押して入り、そのまま奥へ奥へ言われるがままに入って行くともうそこは出国スタンプを押してもらう部屋だった。
なんにも聞かれないまま出国スタンプを押してもらい建物を出るとそこには国境の門が。
それを開いてもらうとすぐ1mでトルコの国境門。
それをまた開いてもらいはいそこはもうトルコ。
うーんこれまでにないほどシンプルな国境だ。
トルコ側でも荷物検査はなし、カバンも外からバンバン叩かれただけでチェック終了、そして入国スタンプを押してもらってゲートを出てトルコ入国完了。
ほんとに何事もなくあっさりしすぎなほどあっさりとトルコに入国した。
イランとトルコは隣の国なのに、時差は1時間半。
3時前に入国したということはトルコはまだ1時半だ。ここから次の町までは35km。
普通に走れば暗くなる前に辿り着けるが、夕方に宿に入ると寝るだけになってしまうし、買い出しやネットなどするために2泊するのはもったいないので今日はどこかで早めにテントを張って休むことにした。
今日も道路下のトンネルにテントを張る。
トルコはこれまでの国より物価が上がるが、それでもまた新しい文化や人々との出会いが今から本当に楽しみだ。
季節はもうすぐ冬、どんどん寒くなってくるだろうががんばって走ろう。
朝は寒いので体があったまるまで着込んで走る
洗車してくれるお兄さんたち。ギアやチェーンにはなるべくかけないで!
自転車も気持ちもすっきり!
イラン最後の食事
国境の山へ登る前の交差点
これぞ国境!左がイラン。右がトルコ。
無事に国境を抜け一安心
最後のゲートをくぐるとタクシーの客引きが。
「自転車を載せて町まで行こう!」と強引なドライバーに記念撮影をお願いした。
国境を抜けるためトラックが並ぶ国境前。
今夜は今までで一番せまいトンネルへ。頭をかがめながらテントを張った