『「絵のつながり」』

「僕の相棒の自転車に元気の出る絵を描いてもらおう！」

ということで先日、ブログで紹介していた自転車の絵が完成しました！

「デザインはあさみさんにお任せします！」

と絵描き旅人のあさみさんにお願いしていたものの、彼女が絵を描くのを
横で見ながら、

「ここってこんな絵を入れられる？」

「いつでも見られるようにここに虹を描いて欲しい！」

と気付けばいっぱいわがままを言ってしまいました。

「やっぱり使う人が気に入ってくれるのが一番だから」

と嫌な顔ひとつせずニコニコと自転車のフレームに絵を描いていくあさみさん、
さすがプロフェッショナル！

ここで今回絵を描いてくださったあさみさんの紹介を。

「気付いた頃にはもう絵を描いていた」

「いつから絵を描き始めたの？」という僕の質問に彼女はこう答えてくれました。

「絵を描くのが好きで好きでたまらない」そんな彼女は長年勤めていた
仕事をやめて、「これからは絵を描いて生きていきたい」という思いを
胸に今回の旅に出ました。

今回僕の自転車に描いて下さったように、キャンバスやスケッチブック
にではなく、「もの」に絵を描くようになったのはこの旅に出てから。

「あさみさんの描く元気の出る絵を持って旅したい」

という旅人さんのためにマグカップに絵を描いたのがはじまりだそうです。

多くの人に愛される絵を描く彼女のことはすぐに口コミで広がり、それからは
旅人をはじめ、多くの人に絵を依頼されるようになりました。

パソコン、楽器、Ｔシャツ、レストラン、ゲストハウスの壁、・・・

と毎日のように絵を描き続ける彼女。

「そんなに毎日描いて疲れないの？」と聞くと、

「今は絵を描かせてもらえるだけで幸せだから。」と返ってきました。

そんな彼女は現在はなんとボランティアをしながらマザーハウスの
壁に絵を描いています。

「絵を描いていると楽しくて仕方がないし、今は絵を描かせてもらえるだけで
　嬉しいし、たくさんの人に知ってもらいたいから」

そんな彼女はもうしばらくこの旅を続け、日本に帰ってからは本格的に
「絵描き」としての活動をはじめられるということです！

これからも彼女が絵を描くことで生まれる「元気の輪」はどんどんと
広がっていくことと思います。

日本のみなさんがどこかで彼女の絵を見つけるのもそう遠くない未来かも
しれませんね。

さて、先日のブログでは下絵の入ったところまで紹介しましたが、
彼女の本領が発揮されるのはそこからでした！

下絵にひとつひとつ色が入っていくと共に、だんだんとフレームに絵が
浮かびあがってきます。

その独特のやわらかい色使いには彼女らしさが出ていて、そして動物に
色が入るとまるで命が吹き込まれたように表情が生き生きしてくるのです。

そして完成した僕の相棒の絵。

自転車のフレームの中に、自然のサイクルを示す大地、水、空が描かれ、
仏様が空から見守ってくれているという、なんともピースフルな絵。

空には美しい虹が描かれていて、見ているだけで元気が出てきます。

「これからもっと自転車で走るのが楽しくなるのは間違いなし！
　あさみさん！本当にありがとうございました！」