僕が創価学会を脱会したのは96年の10月のことだ。
中日ドラゴンズの優勝がなくなった瞬間に「御本尊」と呼ばれる紙の掛け軸のようなものを破ったのを20年以上経った今もハッキリと覚えている。
僕のこの「罰当たり」な行動は当然ながら波紋を呼び、僕の周りからは、それまで関わりのあった人達が一斉に去って行った。
僕は子供の頃から熱心な創価学会員で、創価大学の創立者である池田大作名誉会長の著書『人間革命』は小学生の時に読了していた。鎌倉時代に書かれた古文の日蓮の御書の学習もしたし、勤行の時に唱える法華経も漢文で味わうレベルにまでになった。
ところが、新聞奨学生として勤務していた新聞販売店の隣にあったリサイクルショップに入ったことが僕の人生を変えた。
20円で売っていた角川書店版の複数の大川隆法本を購入したのをきっかけに幸福の科学に興味を持ち、95年のベストセラー『創価学会亡国論』を読んだことで創価学会に見切りをつけることになったのだ。
『創価学会亡国論』は創価学会が大聖人と崇拝する日蓮を貶める記述があり、それを読んで日蓮を崇拝する気持ちが消えたことで創価学会の御本尊様は僕にとっては、ただの紙切れとなったのだ。
紙切れを破ることに抵抗がある人はいないだろう。そういうわけで、僕は何のためらいもなく御本尊を処分した。
あれから20年が経ち僕の人生は創価学会を辞めてからの方が長くなり始めている。
おかげ様でピンピンしていて、何の天罰もない。
今年も創価大学の創立者池田大作名誉会長は無事誕生日を迎えられたようで何よりだが、そろそろXデイが来てもおかしくない頃だ。
Xデイの後は創価学会の組織は混乱し辞める者も、病める者も出てくると思うが、そんな人達に勇気と希望を与える存在でありたい。
ちなみに、現在は幸福の科学の活動も無期限休止中である。
下記リンク先は僕の最新刊『0から始める幸福論2016』だ。
幸福になりたい人全員に読んで欲しい一書である。