命の終わり

昨日、家族の容体が急変し、救急車で運ばれたが息を引き取った。
私は認知症だろうと思っていたが心筋梗塞だった。
最後に交わした会話が朝で、大丈夫？と私は仕事前だったので少しそっけなく対応してしまった。
なんで優しい言葉をかけてあげなかったんだろう。
いつも何かをするたび、ありがとうと言ってくれてたのに、私は今後家での介護の心配ばかりしていた。
本当は今日病院に連れて行き検査をするはずだった。
心臓の血管はいくつも詰まっていて、よく家で生活していたと医師は驚いていた。
具合が悪くなって来ていた時、お酒をやめるように言うと機嫌が悪くなり、好きな物をやめるくらいなら死んだ方がマシだと言っていた。
病院に行きたくなかったから、具合が相当悪いのに我慢していたのだろう。
数年前、狭心症の疑いがあると検査して薬で様子をみるよう言われてたが、定期検査をちゃんとしていなかったのだと思う。
沢山いた兄弟の借金の尻拭いをしたり、年老いた親の面倒をみたり、人の世話ばかりで幸せな人生ではなかったように思う。
気づいた時は意識不明で、寂しい最後だったと悔やまれてならない。
週末に亡くなったのは、家族に迷惑をかけたくなかった為だったのだろう。
最後まで気を使わせてしまったのだ。
天国で大好きだった高倉健に会えただろうか。