普通に着れば、第一ボタンの位置がひっくり返るような
仕様になっているので必ずわかると思いますが、何度か
クリーニング出し、その職人が知らずにプレスすると変な
クセが付くので段返り3つボタンと分からない人もいます。
私のお客様でも数年着て頂いたスーツが段返りではない
衿の返りになっていて変なクセが付いているもの多いん
です。
そこで、自分のスーツが（3ツボタン）が通常なのか段返り
なのかを簡単に見分ける方法を教えます。
オーダースーツを販売している人なら誰でも知っています。
●ステッチの終り位置を確認する
●ボタンホールの穴かがりの裏表を確認する
この2つです。
これは通常の3つボタン。衿の芯の返りを見ればわかるの
ですが決定づけるポイント。
このステッチの境界線が第1ボタンのところであれば、通常の
3つボタンということになる。
衿を裏にするとわかるが、表のステッチの裏側として荒いステッチ
が見える。その境界線は衿の返りのポイントとなるため境界線が
第一ボタンのホール位置であればそれは通常の3つボタンという
ことになる。
段返り3つボタンの場合。
裏側の荒いステッチと表のステッチの境界線が第一ボタンの約2cm
ほど下にある。この場合、衿の芯もここまで入っているので自然な
ロールが描かれ第一ボタンとホールがひっくり返る。
この場合が段返り3つボタン。
また、この場合の多くは釦がひっくり返るのでボタンホールを裏表が
逆になる。
衿を返したら綺麗にみえる。
これは第二釦。さすがに綺麗。
この第一釦と第二釦のボタンホールの違いを見るだけでも分かります。
段返りと通常では入れ方が変わります。
このようなポイントを見れば、ご自身のスーツが本来段返りの3つボタン
スーツなのか、通常の3つボタンスーツなのかがわかりますので一度
チェックしてみてください。
