井上玲リコーダーリサイタル | 平尾雅子 Masako Hirao のブログ

井上玲リコーダーリサイタル

おととい、京都の青山記念館、バロックザールで、井上玲さんのリコーダーリサイタルがあり、通奏低音を弾かせていただきました。


玲くんは、灘高から東大を経て藝大大学院で音楽学を学び、3年前のテレマンコンクール受賞者に輝いた超有望格。日本の古楽界で、留学経験のない国際コンクール受賞者は初めてだと思います。

今は母校の中高の音楽の先生をしながらの音楽活動にも関わらず、東奔西走、大活躍中です。

彼が小学生の頃、山岡が福岡の講習会に行くたびに、すごい子がいるんだよ、また大阪からレッスン受けに来た、と言っていましたが、その後東大へ行ったと聞いて、プロにならないのかとがっかりしていました。ところが、数年前にレッスンに来始めて、次の年見事2位に入賞! 1教えたら10理解する優秀な生徒だったそうです。


そんな彼のリサイタルのプログラムは、テレマン2曲以外、リコーダー奏者の妻にとっても6曲が新曲という新鮮で挑戦的なものでした。

本人は緊張したというけれど、とても落ち着いて持ち味を存分に発揮した演奏でした。

上尾直毅さんとのコンビは久しぶりでしたが、相変わらずの博学ぶりと冗談で、リハーサルも楽しかったです。笑


まだ弱冠26歳、担任を持ちながらの音楽活動はどんなにか体力的に大変かと思いますが、強い探究心とやる気が彼を動かしているのでしょう。上尾くんも私もこの若者を支援すべく、なが〜いコンサートでしたが頑張りました。汗


その日は京都のガンバ奏者吉田一美さんのお宅に泊めていただき、時を忘れておしゃべり、翌朝はMさんのレッスンと、芦屋から頼田麗さんも到着して、4人でコンソートをしました。バードの美しさにしばし浸ることができました。

吉田さんの美味しい手料理をいただいた後、今度演奏させてもらうかもしれないアイガットサロンを見学、そして前から行きたかったポルトガル菓子のお店へ。カステラの原型パオデローに舌鼓を打ち、リスボンで感動した懐かしのナタ(エッグタルト)をお土産に買いました。とっても楽しい1日でした!


   1月30日記







最後のサンマルティーニヘ長調で使った平尾重治製アルトリコーダー(ステンズビー.jr)


前半のサンマルティーニで使った平尾清治製4度フルートb管(ブレッサン)






3人でポルトガル菓子をいただきました👍