民族楽器も新鮮 | 林正子のブログ

民族楽器も新鮮

先日、「ホテル・ニューハンプシャー」を観ていて、
ふとツィターの良さに気がついたというか・・・。


以前は気づきもしなかったのですが、
この映画が場面をウイーンに変えたとたんにツィターが使われ始め、
同じ音楽が突然オーストリア的に劇的変化をとげました。
(いささか、某テレビ局のビフォー○フターという番組の解説風で失礼)

ここで、ツィターをちょっと解説。
日本の琴に似た楽器で、一番身近なところでは、
「第三の男」の中でアントーン・カラスによって演奏されていた楽器です。
はい、ここで「第三の男」のテーマ曲を思い出していただければ幸いです。



もともとは、スイスのバレ州のプラッターという人が
16世紀に発明した楽器で、
主にスイス、オーストリア、イタリアなどの山間部で演奏される楽器です、

最近は廃れましたがガーン


この「ホテル・ニューハンプシャー」という映画は、
突然場所を変える映画なので、
おそらく、アメリカから突然ウイーンに引越しをした一家の雰囲気を
がらっ、と変えるためにこの楽器を用いたのでは?

アメリカにいた時に使っていた音楽と、全く同じ音楽が、
その土地の特有の楽器を使ったとたん、
その土地の音楽に聴こえるから不思議です。


ということは、バックに三味線を使ったら、日本の音楽っぽくなるのかなあ・・・?

だれかが、映画に音楽という要素が入っていなかったら、
映画の魅力は半減するだろう、といっておりましたが、

音楽って不思議な力があります。