明日、歌います。

 

曲はフォーレ「レクイエム」より ピエ・イエズ。

 

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慈悲深い主イエスよ

彼らに安息をお与えください

永遠の安息を。

 

亡くなった方の魂が安らかであるようにと歌っていますが

同時に、地上に残された者の寂しさや悲しさ、心の空虚を

「祈る」という愛で満たし癒したいというのが本当の望みなのかなと感じています。

 
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一昨年、あるクラシック愛好家のオフ会で合唱団が発足しました。
新年会がお披露目でした。
その後、継続するかどうか・・・という時にお仲間のお一人が亡くなりました。
以前から闘病されていたそうですが、私たちにとっては突然のことでした。
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そんな経緯があって、追悼コンサートとなりました。
故人のご家族のご意向で、しめやかなものではなく、故人が愛した音楽を共有し、手向けようという趣旨のものです。
 
世の中には「すぐ声がでる」とか「すぐ歌える」みたいな魔法のようなキャッチフレーズが溢れ
安直に歌い方のコツを聞き出そうとする方も少なくないですが
実際は地道な練習が不可欠です。
 
メンバーも少ない時間をやりくりして練習し、明日のコンサートに臨みます。
その気持ちが素敵だなと思います。
音楽において、「技術ではなく心、気持ちが大事」と言われるのはそういうことだと思います。
ここにはプロもアマも垣根はないと思います。
 
コンサートのメインは合唱です。
冒頭のソロも、故人とご縁あった者の一人として歌わせていただきます。
(ほかの方もそれぞれにソロ演奏などされます)
 
メンバーの皆さんのご配慮で私も含め演奏活動をしている人の名前を伏せていただいておりました。
プロの演奏が無料で聞けるからというような、コンサートの趣旨に外れたプロモーションを回避するためにして下さったのだと思います。
(練習を聞いた方がいい出来だから、とお友達にお勧めしてくださったのは、うれしかったですけれど^^)
 
そして私自身も、特定の故人の方のためのコンサートなので
その方をご存じない方にお声がけするのもどうかなと思っておりました。
 
しかし、別れは誰もが必ず体験するもの。
音楽は心の糧となり、慰め、傷を癒してくれる良薬でもありますから、
その経験がある方もない方も、いろんな方に聞いていただけたらなと。
ピエ・イエズを一人練習し、自分の中で深まってきた時に、そんな風に感じるようになりました。
 
どの曲も美しい名曲ばかりです。
直前ですが、よろしければお立ち寄りください。
 
2017年7月2日(日)14:00開演/13:30開場
会場:角筈区民ホール
新宿区西新宿4-33-7(地図)
入場無料