規則正しい生活をする重要性については何度か書いてきました。


では、何時に起床するか?


これは実に人それぞれでして、3時や4時に起床して調子のいい人もけっこういます。

実は、私も昔、3時、4時起床を試みたことがあるのですが、読書をしているとやたらと目が疲れてしまって「自分のリズムには合わない」と感じました。


一般的に、6時~6時半くらいであれば、大抵の人間は大丈夫でしょう。

よく、12時から6時までの間は睡眠をとった方がいいとも言われますし(個人差があるのでこの説もすべての人にあてはまるとは限りませんが)。


私は、娘を6時半に叩き起こし(まさに叩き起こしました。寒い冬の日でも心を鬼にして布団を引っぺがしました)、熱いシャワーを浴びさせ、寝起きの音楽を少々、「楽勝」「楽勝」とかかけ声をかけて2人で相撲のつっぱりをして体を目覚めさせました。

読んでいるとスパルタのような気がするかもしれませんが、実際は親子でじゃれ合ってるようなのものでした。

つっぱりも漫画「うる星やつら」のこたつ猫の真似ですから(笑)。

朝日を浴びて完全に目が覚めたら、1時間くらい算数の問題集を解かせるようにしました。


はっきり言ってしまうと、中学受験生にとって小学校にゴールデンタイムを取られるのは厳しいです。

仕方がないので、朝の1時間を大切にして、帰宅後は酸素チャージャーを使って15分くらい仮眠さて頭を冴えさせました。


これらの工夫は、常に頭が冴えている状態で勉強できるようにするためです。

ボーっとした状態で長時間勉強しても効果は上がりません。

あれこれ工夫をして頭を冴えた状態にもっていってから勉強した方が絶対に効率的なのです。


是非、ご家庭であれこれ工夫してみて下さいね。


余談になりますが、私が高校生のころ、夜遅くまで(というより午前3時や4時まで)勉強し、学校で居眠りばかりしている同級生がいました。

まあ、わが高校では上位の成績でしたが、伸びはイマイチでした。

人間は昼間に活動するために交感神経が働くようになっています。

ですから、友人や私は、高校の授業で有益な授業は真面目に受けて、有益でない授業(先生が何をしゃべっているのかさえ理解できない授業)の時は、ノートに数学の問題を何問か予め書いておいて、それを解いていました(いわゆる”内職”というやつです)。

道義的には誉められたことではありませんが、大切な日中の時間をムダにしたくないという気持ちが(大きなハンディーを負った)地方の公立高校の生徒にはあったのです。

結局、居眠りしていた生徒は受けた大学すべて不合格となり、反道義的な”内職”をして、夜きちんと寝ていた私たちの多くは第一志望校に合格しました。


もちろん小学校で”内職”はできません。

それなら、その時間はあきらめて、少しでも頭の冴えた時間を捻出するしかありません。


こう考えると、親御さんもお子さんも早朝に強いタイプは本当にうらやましいと、つくづく思います。

早朝勉強で成功した人はけっこういます。

東大一族のかの鳩山家では、早朝3時起きで勉強していたと聞いたことがありますし、兄が東大理Ⅲ、妹が文Ⅰに現役合格したご家庭も朝勉だったそうです。


ただし、これだけは体質やリズムがありますので、ムリだけは絶対にしないで下さいね。

勉強に関しては超合理主語者を自負する私でさえあきらめたのですから・・・。


甘いものやカフェインを適度に摂取するのも、頭を冴えさせる工夫のひとつです。

是非、お子さんに適した工夫をしてあげて、冴えた頭をキープしてあげて下さい。


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いずれも、親御さんに読んでいただきたいものです。