世の中の人間を勉強がデキる人とデキない人で分けると、デキない人の方が圧倒的に多数派になるはずです。


なぜなら、人間は勉強に向いていない動物だからです。


ここでいう「勉強」というのは試験でいい点数をとったり、要領よく物事を片付けたり、ユニークなアイディアを出したりという広義なものまで含まれます。


では、どうして人間は勉強に向いていないのでしょう?


それは、人間は「飽きる」ことが一種の性(さが)となっているからです。

飽きることなく、いじいじと続けることが出来れば、どのような分野でもデキるようになります。

スポーツにしても、地道な小さなことの積み重ねがとても大きな成果として返ってくると言われています。


このように、すべからく(広い意味での)勉強がデキない原因は「飽きる」ことにあります。


私自身、脱サラして司法試験の勉強をはじめたことが、かえって合格を早めたと信じています。

というのは、仕事をしている間は毎日毎日仕事で縛られ、学生時代のようにフラフラできません。飽き飽きしてしまうような仕事も、毎日のように延々とやらなければなりません。

それに比べれば、勉強の方が成果もわるし着実に力が付いていくことを実感でき、さしたる苦痛を感じることなく「飽きる」ことなく勉強を続けることができたからです。


ですから、小学生のお子さんが真面目に勉強に取り組めないことはある意味自然なことだと考えるべきでしょう。

飽きることを克服してきた経験がないのですから・・・。


そうだとしたら、飽きないような工夫をすることが勉強継続の早道です。

ゲーム感覚を取り入れるのはその最たる例でしょう。


日々のご褒美(物だけでなく課題を終えたら遊べるなども)も、飽きを防ぐための重要なアイテムです。


「飽きずに」継続する力を身につければ、それは一生涯の宝物になるはずです。