錯乱する母心

2015年もあとわずか。

年の瀬を迎え受験が迫ってまいりましたが

受験の皆さま、そして受験生の母の皆さま、

いかがお過ごしでしょうか。

よくある挨拶の言葉に

「元気？」

と言うのがありますね。

大抵

「うん、元気よ～。」

と返すわけだけど

子が受験で、しかも追い詰められている時は

同じ元気でもちょっと違う。

「うん。元気。（だけど精神的には死にそう。）」

これが二年前の私の答えでした。

確かに、

風邪をひいてるわけじゃないし、

内科的にはすこぶる元気なのだろうけど

精神科的にはかなり病んでいるので

全然元気じゃない・・・。

でも、そんな面倒くさい説明できるわけないから

「うん。元気。」

で終わらせちゃうよね～。

元気？って聞かれるならまだいいけど

「どう、息子さん？」

とか

「今年は受かりそう？」

何て言う質問は始末が悪いよ。

ウチの場合は

謙遜でも、老婆心でもなんでもなく

「こっちが聞きたいわ！」

としか答えようがなかった。

それは私は親で、本人じゃないから解らないのではなく

イチロー本人にしたって

「こっちが聞きたいわ！」

って状況だったし。

そう言うのを聞いてくるのは親戚縁者が多い。

つまり年末年始にはこう言う話になりやすい。

ウチは実姉くらいしかそう言う対象がないし、

実姉には

「こっちが聞きたいわ！」

とそのまま言えるので問題なかったけど、

そうはいかない場合は

この年末年始を穏やかにやり過ごすために

答えを決めてシミュレーションしておいた方がいいかも、です。

親戚がらみの愚痴、

あるいはかわし方のコツ、があるかたは

ぜひメッセージで送ってください～。

さて。

成績の悪い子の母に余裕がないのは想像できますが

成績のすこぶる良い子の母であっても不安なのですね。

成績のすこぶる良い子の母になったことがないので

正直よく解りません。

イチローの母を２２年間もやってる私からすると

「・・・何が不安なんだか。」

ってお話なのですが

「・・・そう思われるでしょうけど不安で死にそうだったんです。」

とのこと。

母の思いは子の偏差値、合判に比例しませんね。

比例してたらお母さん瀕死で面会謝絶状態ニャ

偏差値３０で模試はずーっとＥ判定だった母と

偏差値７０オーバーで模試はＡ判定だった母と

思いが同じなんて・・・

（前略）

学校が斡旋していた模試は全て受けましたが、

判定は旧帝大はもちろん、Ｋ大もＡ判ばかり…。

なぜ？どうして？！

三流大学卒業の私たちの子ども…。

ズルズルと落ちていく時がいつかくるのではないか…

いいや、くるに違いない！ (T_T)

としか思えず

私は不安で不安で仕方ありませんでした。

だって、学校のある時の家庭学習は一時間程度。

（しない日もあり）

高３の夏休みでさえ、昼食後の数時間

（最長で５時間、最短だと１時間程度）のみ。

残りの時間は、ゲームかマンガか犬と戯れるか… U・x・U

あ、そう言えば、年末のガキ使もしっかり全部リアルで見てましたね…

そして、そのあと爆睡してたっけ… 涙

ああぁぁあぁぁーーーーーー

こんなコトで、Ｋ大に受かるわけない！

最後は大逆転されて、不合格になるに違いない！

あの宇治原さんでさえ、死にもの狂いで勉強したって言ってるのに！

それに、そもそも私たちの子どもなんだし！(T_T)(T_T)(T_T)

↑これが一番の不安材料でした…

そんな不安な思いを抱えてずっと過ごしていました。

ママ友に話しても「何言ってるのよ～」と言われてお終い。

誰も私の気持ちなんて分かってくれない… (T_T)

本当に辛かった… (T_T)

しかし、そんな私の思いをヨソに、ムスコはＫ大に合格しました。

とりあえず、

模試の結果は信じていい

と世の中の母に伝えてください。

ネットに溢れる、

「Ａ判定だったのに落ちた」

「Ｅ判定だけど合格した」

この言葉にどれだけ心をかき乱されたか。(T_T)

心神喪失状態の母（つまり、あの頃の私）には

「Ａ判定だと落ちる」

「Ｅ判定こそが伸びて受かる」

このように受け取れてしまったのです…。

実際、ムスコ自身も

「中高一貫は公立高校より先取りしている。

秋までは模試の結果が良くて当然。

先行逃げ切り、あとはどこまで逃げ切れるかだ。」

と言い続けてましたから。

（分かっているなら、もう少し頑張れよと思っていましたが。(^^;; ））

ネットに上がっているのは

「Ａ判定だったのに “まさか” の不合格」

「Ｅ判定だったのに “まさか” の合格」

なのです。

“まさか” だからこそ記事になるのです。

今考えれば、当たり前なのですが、