クリスマスも終わり

 

 

いよいよ受験が近づいてきましたね・・・。

 

会社に、今年大学受験の息子がいる人がいて

 

 

ときどき受験がらみの話をするのだけど

 

 

なんだかベースが明るいの・・・、ベースが。

 

 

「今年は受験だから、って付き合ってた女の子と

 

 

話し合ってとりあえず別れたのよ~。」

 

 

とか

 

 

「ゲーム預かってて、って言われて、

 

 

息子のパズドラ今私のスマホにあるんだ~。」

 

 

とか

 

 

「受験であまり動かなくなったでしょ、

 

 

だから今日から夜にランニング始めたの。

 

 

息子の理想は細マッチョなんだ~。」

 

 

とかね。

 

 

 

なんていうかさ、現役母って

 

 

 

大学受験の愚痴話でもワントーン明るいよね。

 

 

 

それで

 

 

 

「marimcreamさんのところは

 

 

推薦でしたぁ~?」

 

 

って聞いてくるから

 

 

隠すことでもないかと

 

 

「ううん。一般受験だよ。

 

 

見事に浪人してくれたよ。

 

 

実力もないのに推薦はぜーんぶ蹴っちゃってね。

 

 

推薦で行ってくれたら何かと楽だったんだけど。

 

 

数だけはね、沢山あったのよ、推薦。」

 

 

と言ったら

 

 

「そーなんですかー。

 

 

ウチの子はぁー、今まで頑張らなかったからぁ

 

 

行きたいところを推薦で取れるような

 

 

成績じゃなくて。

 

でも行きたいところへ行きたいからって、

 

 

だから受験するんですって。」

 

 

 

ふーん。

 

 

 

イチローも現役の時は同じこと言ってなぁ。

 

 

と思い出しながら、彼女を見ると

 

 

 

「なんだか~、最近受験が近付いきてぇ

 

 

 

胃炎になったとか言ってましたぁ。フフフ。」

 

 

 

 

彼女は受験ぐらいで胃炎になるなんてね、

 

 

 

 

と言う感じで笑い飛ばすのだった。

 

 

 

話し方のせいなのかもしれないけど

 

 

 

なんだか明るすぎてまぶしい。

 

 

現役母ならではって感じだ。

 

 

 

私は二年前を思いだし

 

 

 

「一般受験は受けてみると狭き門なのよ。

 

 

推薦やらセンター利用やらで

 

 

入ってくる子がいるのに、

 

 

一般入試も全統だとか前期後期だとか

 

 

数回に分かれているとさ

 

一回の募集が本当に少ないの。

 

 

だからかなぁと思うけど受からないんだな~、

 

 

これが。」

 

と言って当時を思い出し

 

 

なんだかぞわっと身の毛がよだつ。

 

 

なのに彼女は

 

 

「へぇえぇぇ~。」

 

 

解っているのかいないのか、

 

 

ニコニコしながら相づちを打つ。

 

 

 

仕方なく私は続ける。

 

 

 

「受験は推薦よりいい経験になるとは思うけど

 

お金もかかるわよね。

 

 

推薦ならさ、一回で済む受験料が

 

 

一般受験だとものすごいことにならない?

 

 

私立大学の受験料って

 

 

35000円もするじゃない。

 

なんであんなに高いのかしらね。」

 

 

 

私は常々高すぎる、と思っている

 

 

 

大学の受験料について共感を得たくて

 

思わず彼女の目をのぞき込む。

 

 

彼女は悪気なんかないのだろうけど

 

 

 

とーっても楽しそうに

 

 

「そうなのよね~。

 

 

下手したら20万くらいかかるよね~。」

 

 

と言った。

 

 

 

キャハハハ、バッグが買える~。

 

 

 

って感じで。

 

 

 

下手したら、って。

 

 

 

・・・20万で済むなら優秀だよ・・・。がっかり

 

 

ウチなんか

 

 

 

ウチなんか

 

 

ウチなんか・・・ううっ...

 

 

 

うるさいわよにゃー

 

 

 

3年間の受験料だけで

 

 

国産車(ウチにとっては高級)が

 

 

買えるくらい払ったんだから。

 

私は心の中でそうつぶやいた。

 

 

 

「あとぉ~、塾代もバカになりませんよねぇ。」

 

 

 

 

そうね。

 

 

 

でも現役時代の塾代だけなら想定内よね。

 

 

 

ウチなんか

 

 

 

ウチなんか

 

 

ウチなんかぁなく

 

 

 

 

バカにならないを飛び越え

 

 

 

 

バカにされてるとしか思えないくらい

 

 

払ったんだから!

 

 

勝手に払ったんじゃないにゃー

 

 

 

 

一向に成績が上がらなかった○進のDVDあ゛ぁ゛っ

 

 

 

見た分はまだしももったいないのは、

 

 

見もせず塩漬けになったDVD代8万円。ガビーン

 

 

そして行きもしない大手予備校への

 

 

捨て金約55万円。うーん

 

(確か77万くらい払いましたが後期分は返金してもらいました。)

 

 

地方国立までの交通費&宿泊費 泣

 

 

 

やれやれ。

 

 

 

書き出してみると

 

 

バカなのはイチローじゃなくて私だ

 

 

ってよーく解るわ。

 

 

愚かにも先走ってつぎ込んだの私だもんね。

 

 

 

会社の同僚は正しい。

 

 

 

笑って

 

 

「どうなっちゃうのかしらぁ~。」

 

 

って、見てるくらいでいいのだと思う。

 

 

 

 

クリスマスの話題からプレゼントの話題になり

 

 

 

 

同僚はこう聞いてきた。

 

 

「marimcreamさんの息子さん、

 

 

母の日とか~、プレゼントくれますぅ?」

 

 

同じ男の子の母として

 

 

解りあえる話かな、と思った私は、

 

 

つい

 

 

「くれないくれない。

 

 

何あげていいかわからないから嫌なんだって。

 

 

イヤイヤもらっても仕方ないから、

 

 

別にいらないわよって言ってある。」

 

 

と、ありのままを告げた。

 

 

 

すると彼女は

 

 

 

「へぇ~くれないんですかぁ~。

 

 

うちはぁ、私が入浴剤が~すきだからぁ~

 

 

ロクシタンとか~くれるのよ。」

 

 

と言って、また彼女はケラケラと笑う。

 

 

 

 

・・す、すごい息子だな。

 

 

 

 

本当に男子高校生か?

 

 

「へー。そんなに気が効くんだ。

 

 

だったらモテるでしょ~。」

 

 

と聞くと

 

 

「うん。なんかすごくモテる。」

 

 

 

 

・・・ガクリ そうかい。

 

 

 

 

 

 

息子がモテないのは、私の入浴剤が

 

 

 

 

ロクシタンではなくバ○クリンだからかな。

 

 

 

 

私は話を変えようと、

 

 

 

 

「クリスマスケーキはどうするの?」

 

 

と話を振ると

 

 

「買って帰ろうと思ってる~。

 

 

marimcreamさんは~?」

 

 

との返事。それで私は

 

 

「ケーキはね、作ろうと思ってたのね、

 

 

それで昨日、クリームチーズを買いに行ったら

 

 

売ってなくて。

 

 

仕方ないから、とりあえず

 

 

スポンジだけ焼いたから

 

今日はそれをちょっとデコろうかなぁ、と。」

 

 

と、昨日の顛末を話した。

 

 

彼女は眼をくりくりさせながら

 

 

「へぇ~。どんな風にデコるの?

 

 

ああ、クリスマスだからブッシュドノエルか!」

 

 

とますます嬉しそうに言うのだった。

 

 

 

「うーん。とりあえず、

 

 

 

普通のショートケーキみたいな

 

イチゴののったのになると思う。

 

 

なんかイチローはさ、

 

 

フォンダンショコラみたいな、とろーっとした

 

 

チョコケーキをリクエストしたんだけど、

 

 

リクエストされたらなんでもパテシェみたいに

 

 

作れるって訳じゃないわよねぇ。」

 

 

 

そういうと、

 

 

 

彼女は目をますますくりくりさせながら

 

「そりゃそうよねー。

 

 

あー、でもねー。ウチは息子が作ってくれたわ。

 

 

フォンダンショコラみたいな~

 

 

とろけ出るケーキ。

 

今年は受験だから無理だけどぉ~。」

 

 

 

フォンダンショコラを作った?

 

 

 

高校生の男子がぁ?

 

 

 

「す、すごいね。」

 

 

 

と正直に感想を言うと

 

 

「息子ねぇ~、ちょっと前までねぇ~、

 

 

パテシェになりたいって言ってたの~。

 

 

今は学校の先生になりたいんだって~。

 

 

だから大学へね~。

 

 

もうさ~、いろいろお金かかっているんだから

 

 

その大学へ行ったら、絶対先生になってよ!

 

 

って言っちゃったわぁ。」

 

 

 

出た。

 

 

 

先生になりたい発言。

 

 

いい先生に巡り合ったって証拠。

 

 

 

先生になりたいって子には

 

 

 

時々遭遇するけど本当に感心するよ。

 

 

イチローが絶対に付きたくない職業が先生。

 

 

それも中学の先生。

 

 

彼女の子は中学の先生になりたいらしい。

 

 

楽しい中学校生活だった証拠だね。

 

 

 

その子の成績と言うか

 

 

 

どのあたりの大学へ行きたいのかは

 

 

あえて聞かなかった。

 

 

あの調子じゃ合格したら

 

 

ちゃんと教えてくれるだろう。

 

 

 

それにしても。

 

 

 

 

何から何まで違えば違うもんだね。

 

 

別に同じでなくていいけどさ、

 

 

何もかも、何もかも、何もかもが違ーう!

 

 

 

彼女がいて

 

 

 

母に母の日プレゼントを欠かさず

 

 

パテシェのようにケーキを作り

 

 

現役で大学へ行けそうで

 

 

ストイックに受験生なのにランニングして

 

 

太らないように心がけ

 

 

なりたい職業が決まっていて

 

 

それに向かって前進してて

 

 

なりたいのはなんと中学の先生!

 

 

 

 

素晴らしすぎてめまいがするわどーん

 

 

 

 

 

彼女は言う。

 

 

 

「私ぃ、ホットヨガとか~、

 

 

ジムとか~、行ってるんだけど、

 

 

会社帰りに行くから、そんな日は

 

 

旦那が食事当番なんだ~。」

 

 

 

 

なんだって、なんだって!

 

 

 

 

 

息子が受験なのに、

 

 

 

ホットヨガにジム?

 

 

行くのはいいけど、夕飯ボイコット?

 

 

「旦那がいるからぁ。旦那がつくればいいの~。

 

 

つくるのがいやなら

 

 

何か買ってくればいいしぃ。」

 

 

 

めまいを通り越して倒れそうだわショック

 

 

 

 

 

 

旦那が食事の世話をするところが

 

 

 

 

うらやましいのじゃなくて、

 

 

息子が受験なのにほったらかして

 

 

自分のためにホットヨガに行くのが楽しい、と

 

 

思えるところがナイスだと思う。

 

 

 

「一キロついた肉がぁ~、

 

 

 

なんだか全然取れなくてぇ。

 

ヨガが終わったときは減ってるんだけど、

 

 

またすぐ戻っちゃうのよ~。」

 

 

と。

 

 

 

息子の受験の時は

 

 

 

私は自分に肉が付いたかどうかより

 

 

息子に実力が付いたかどうかのほうが

 

 

うんと気になったけど。

 

 

 

 

成る程ね。

 

 

 

 

これが普通よね。

 

 

こうでなくっちゃね。

 

 

 

 

子が受験で死にそうな母。

 

 

 

 

こんな風に生きてみましょう。

 

 

 

普通にしてればいいのよ、普通に。

 

 

 

 

 

大学受験、白星目指して白猫にタッチ!(*´・ω・`)

 

 

 


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