最初のご挨拶
ミュージカル『レ・ミゼラブル』を観るために原作を読んで予習してます。今回は三回目になります。
第二回②「序文に見る作者の想い」「版画について」「ヴァルジャンの生立ちと19年の刑の内訳」
まず、断っておきますが…
原作を読んだときの私の読書メモを見ながら記事を書いていますので、理解力の無さによってユゴーの真意を汲めてなかったり、勘違いしているところもあるかと思いますので、軽い気持ちで(そして優しい気持ちで)見てみてください
あと、私はあくまで「原作の設定では」という視点で書きますので、舞台版でその設定を踏襲しているとは限りません
今回の内容
①ミリエル司教の原作での設定とヴァルジャンへの対応の心理
②ファンテーヌのパートナーについて(コゼットの父親)
を書いていきます。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』を観るための資料
①ミリエル司教の原作での設定とヴァルジャンへの対応の心理
(※私が原作を読んで「そ~だったのか!」と思った個所や、ミリエル司教の知られざる性質をただ書き連ねます。それを知ったときの私の感想は省きます。)
ミリエル司教の生立ち:高等法院(最高司法機関)評議委員の息子。父は地位を継がせようとして若い時に結婚させた。
②ファンテーヌのパートナーについて(コゼットの父親)
続いてファンテーヌのエピソードに移ります。
パリの若者たち
1817年、パリに4人の20歳くらいの男子学生がつるんでいた。それぞれに情婦(彼女)を持ち、彼女らを連れて8人でよく遊びに出掛けた。その中のフェリックス・トロミエスという男の彼女がファンテーヌだった。4人の女性の中でファンテーヌは一番若く、経験は少なく、彼女の愛は最初で唯一の誠ある愛だった。
ファンテーヌの生立ち
社会の濃い闇の底から出たような女。父も母も不明で、姓も洗礼名も無く、通りがかりの人が名付けてくれた。10歳で町を去り、農家に雇われる。15歳で金儲けのためにパリに出る。容姿は綺麗で純潔、美しい歯を持ち、金髪の娘だった。生活のために働き、生活のために彼を愛した。
フェリックス・トロミエスという男
4人で党をなし、唯一機才のきく彼はリーダーだった。30歳の道楽者。古書生。年4000フランの収入がある金持ち。体は衰え、しわが寄り、歯が抜け、禿げかけていて、消化が悪い…が活気に溢れた男。
いつも女たちに「何かびっくりすることをしてほしい」とねだられていた。ある日、その構想を仲間に話し、それが日曜の遊楽として実行された。
日曜の遊楽
「ある面白い事」を考えた学生4人は女4人を連れて一日中ばか騒ぎをした。
その日のおわりに店で食事をしていると、突然男たちがボーイにメモを託して去っていった。しばらくしてからボーイが彼女らにメモを渡したが、メモには「我々の両親の言葉に従い、帰国する。急いで我らのことを泣き、早く我らの代わりの男を求めなさい」と書かれていた。
女たちは皆笑った。
ファンテーヌはその後一人になってから泣いた。夫のようにトロミエスに身を任せていたし、彼女には子供がいた。
以上
原作にはそれ以上はあまり書かれていません。とにかく彼らはゲームのような感覚で彼女らから去って行き、それきりでした。
ミュージカルの中のファンテーヌの一曲「夢やぶれて」で、「夏あの人来て 喜びにあふれた 私抱いたけど 秋にはもういない 待ち続けてるわ あなたの帰りを…」という部分がありますが、ずっと「それ誰だよ」って思っていたので今回スッキリしました
おわりに
今回は以上です。全然まとまってはいませんが、何となく原作の雰囲気、設定の世界観のようなものは感じられたでしょうか?
レミゼ解釈の参考にしていただけたら嬉しいです
次回は「ヴァルジャンが工場長、市長へと上り詰めた過程」と「ジャヴェルの生立ちと性格」について書けたらと思っています。
読みにくい文章を最後までお読みくださりありがとうございます
**追記**
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