さて前回のブログで、「NHKスペシャルの内容が、ちょっとね…」みたいなことを書いたのですが、そのことについてNHKさんに聞いてみました。
以下が、その回答です。※原文ママ
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「腰痛」と「椎間板の損傷」の関係につきましては、ご指摘のとおり、原因不明のものがその多くを占めています。
もちろん、私どももそのことは承知しており、5年前に放送した「病の起源」シリーズ第3集「腰痛」の回でもそのことをはっきりとお伝えして参りました。
今回の番組では、そのことは当然の前提として踏まえた上で、『原因が診断できる腰痛』の大半が、椎間板の損傷によるものであるということをお伝えするためにあのようなナレーションに致しました。
あのVTRは、実際に原因のはっきりしている腰痛の患者さんに対して、どのような新しい医療が考えられているのかをお伝えする目的でもあったため、「私たちを悩ませる腰痛」というナレーションで、「原因が診断できたものの対処法の難しい腰痛」という意味を込めたつもりでした。
ただ、このようにご指摘を受けてみますと、そのニュアンスがやや伝わりにくい表現になってしまったかもしれません。
今後、番組を作成していく上で、是非とも参考にさせて頂きたいと存じます。
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この回答を読んでどう思いますか?
個人的には、やっぱり“お役人”なんだなあ…、と思いました。
まず、5年前に放送した内容を知っていることを、「当然の前提」と言い切ってしまう姿勢。
なるほど、基本が「放送してやったんだから知っておけよ!」という発想なんでしょうね。
上からですねえ~、ほんと。
さらに、「私たち悩ませる腰痛」というナレーションを、「原因が診断できたものの対処法の難しい腰痛」という意味で解釈しろよ、ですって。
番組を見た人の中で、上記のような解釈ができた人がいたら、教えて欲しいですよね。
完全に超能力者ですから(笑)。
どうしても人間というものは、偉くなれば偉くなるほど、地位が上がれば上がるほど、自分の非を認められない生き物なんでしょう。
だから、こんな見苦しい言い訳になってしまうわけです。
人のふり見て、我がふり直せ。
間違った時は間違ったと認められる大人にならないと、ほんとカッコ悪いですね。