特に何をしたわけでもないのに、なんだか疲れている。
そういう時って、ありますよね。
いやいや、いつも“そういう時”だよ、なんて人のほうが多いかもしれませんね。
この特に理由の見当たらない疲労感。
その原因は何なんでしょう?
まず考えられるのは、「回復力の低下」ということ。
さらには、「無意識のハードワーク」というのもあるでしょうね。
【回復力の低下】
これに関しては、年齢を重ねれば重ねるほど、実感として理解できます。
起床時、昨日の疲れがまだまだ残っている、という感覚。
朝から全然スッキリしていない、と。
なぜ疲れが抜けないのか?
問題は、眠りの質です。
睡眠時間を気にする人は多いですが、睡眠の質を気にする人は少ないですよね。
「もちろん質の良い眠りのほうがいいに決まっているけど、そんなの自分じゃどうしようもないよ」
そんな風にあきらめているかもしれません。
しかし眠りの質は変えることができます。
けっして、「自分ではどうしようもない」ということではないのです。
睡眠の質を向上させる方法のひとつとしては、「身体をゆるめる」ということがあります。
もう少し限定的にいえば、「背骨をゆるめる」ということです。
寝ているときに負担がかかる部位はどこか?
それは、背骨です。
仰向けで寝ている姿を想像してみてください。
この姿で背骨が硬い状態であったとすれば、どう思いますか?
当然リラックスできないですよね。
背骨がゆるんだ状態であれば、ベッドの硬さなんて、どうでもよくなります。
硬い床の上であっても、ゆるんだ背骨であれば、きちんとリラックスできちゃいますからね。
背骨をゆるめるために必要なのは、ひとつひとつの背骨をバラバラにしてあげること。
背骨が一本の棒のような状態ではなく、だるま落としのような感じで、骨がひとつひとつ積み重なり、ほどよく動く状態を目指すことです。
具体的にいえば、背骨まわりの軟部組織(筋肉・筋膜・靭帯など)をゆるめることにほかなりません。
【その2に続く】