[Windows Vistaで VMware Workstaionのバージョンアップを実行したら、インストーラが完走せず、アップデートに失敗し、さらにアンインストールも再セットアップもできなくなって困ってしまったの巻]
↑本当はタイトルにここまで書きたかったのですが文字制限で切り詰めざるを得なかったので、ここに書いておくテストです。
Windows Vista SP1 32bit上で、VMware workstation 6.5.1を使用していました。
今時 VMware ServerもPlayerも無料だというのに、わざわざお金出してWorkstationを使い続けている物好きがここにおります。(笑)
先日。6.5.2が出たというので早速ダウンロードしてアップデートを試みました。
普通に、6.5.2のインストーラをダウンロードしてきて、ダブルクリックしただけ。
アップデートの前に、旧バージョン(6.5.1)のアンインストールが実行されます。
そして再起動を促されます。これは今まで通りだったので問題なく完了し、再起動も完了
ここまではよかった。
Vistaの再起動が終わると、引き続き自動的に新バージョンのインストールが開始するわけですが、これが30分待っても1時間待っても完了しない。あまりに時間がかかるので、やむなくインストーラを強制終了せざるを得なくなりました。
そして改めてインストーラを起動したのですが、
「既にVMware Workstationがインストールされていることを検出しました。コントロールパネルの機能で、アンインストールしてから実行してください」
とのメッセージでインストーラが「完了」しか選択できなくなります。デスクトップには中途半端にショートカットができていたりして、プログラムは存在するようです。ただ、起動してみても正常に仮想マシンを起動できません。
やっぱり中途半端に入っちゃったのね、ということで指示に従いコントロールパネルの「プログラムと機能」から改めてアンインストールしようとすると、VMwareの項目は存在しません。そりゃそうです。一回アンインストール済なんですから。
こうなると、Windowsを再起動しようが、Program Files配下のVMwareを削除しようが、インストーラは同じメッセージでエラーになります。regeditで、読まれてそうなレジストリキーを探していくつか消してみましたが、やはりだめ。
どうしたものかと思って、ググってみましたら、英語の情報がありました。
それによると、VMwareのインストーラをcmd.exe(コマンドプロンプト)上から/cオプションをつけて実行すると、VMwareのインストール情報に関するレジストリエントリを根こそぎ削除してくれて、再びインストール可能になるそうです。
□Cannot uninstall VMware Workstation 5.5 on Windows Vista
http://sysdigg.blogspot.com/2007/12/cannot-uninstall-vmware-workstation-55.html
ここでは、5.5から6.0へのアップデートのようですが、Vista環境でのアップデートでアンインストールできないという、そのものずばりのタイトルです。先人に感謝。
---以下原文の一部を引用---
Tried my favorite command line option with vmware installer file /? For help
C:\temp>VMware-workstation-6.0.2-59824.exe /?
It gave me some options which looks promising and one of them was /c for "Cleanout installation registries information" so I tried:
C:\temp>VMware-workstation-6.0.2-59824.exe /c
Wow ! that did uninstall the previous leftover information for vmware workstation and I was able to run fresh install of VMware workstation 6 on windows vista.
---ここまで---
なんと、そんなオプションがあったとは。
では実際にやってみます。
C:\Users\marusa\Downloads>VMware-workstation-6.5.2-156735.exe /c
なるほどー。こんな画面がでました。もちろん「OK」をクリックです。
一瞬で完了してしまって、ちょっと不安になります…。
そして、今度は /cをつけずにインストーラを起動してみました。
C:\Users\marusa\Downloads>VMware-workstation-6.5.2-156735.exe
なんと、正常にインストーラが完走しインストールが終了しました。レジストリを根こそぎきれいにされてしまっているので、プロダクトキーも再設定が必要ですが、まあこれはやむを得ないでしょう。
ということで、この問題、解決するには
「インストーラをコマンドプロンプトから/c オプション付きで実行してから、再度インストールする。」
が正解でした。
ちなみに /? をつけて実行すると、こんなウインドウが表示されます。
いやー、VMwareはVersion1の頃から長いこと使ってきましたが、まさかこんな機能があったとは今の今まで知りませんでした。
ちなみに、Version1の頃からずっとVMware Inc.から英語版のライセンスを買っていたので、Version5.5までは、日本語のサイトから「日本語版」を落としてきてもメニューが英語になってしまうという悲しい状態でしたが、6.0からは英語版ライセンスでも日本語メニューが出るようになっているとか、いろいろうれしいことになってます。
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コメントを頂戴しましたので追記します。
VMware Playerの場合はインストーラに /clean オプションをつけて実行すると
クリーンアンインストールできるそうです。情報ありがとうございました。
ちなみに /? 付で実行するとこんなウインドウが出ます。
一番下に " /clean "というオプションの説明があります。
もしいちいちcmd.exeを起動するのが面倒なときは、インストーラのアイコン上で右クリックしてショートカットを作成し、右クリックでプロパティを表示した後「ショートカット」タブの「リンク先」に入っているインストーラのファイル名の後ろに ひとつスペースを空けて /clean を追加して保存し、そのショートカットから起動すれば /cleanオプション付で起動したことになります。
※VistaやWin7の場合はショートカットを右クリックして「管理者として実行」しないとだめな気がします。
アンインストールが終わったらショートカットは消しておきましょう。