伊豆極楽苑 | 家族紙芝居の○○一味(まるまるいちみ)

家族紙芝居の○○一味(まるまるいちみ)

東京都を中心に活動中!
絵、物語、音楽などすべてオリジナルで家族で紙芝居を行っている○○一味でございやす。
ブログでは番頭のおっかぁが公演予定、紙芝居の作品、制作課程などをお伝え!どうぞご贔屓に。
(旧名:○○一座)

昨日おとといと旅行に行ってきました。ずっと行きたかった場所。
 
それは”伊豆極楽苑

 
ここは地獄とはなんぞや?ということをわかりやすく丁寧に説明してくれる場所です。
 
 
なぜ興味を持ったかはさかのぼること5年くらい前。もともと仏像などが好きで色々な神社仏閣を巡っていた時のこと。
閻魔大王の寺とも言われている鎌倉にある円応寺に行き衝撃をうけたことに始まります。
 
閻魔大王は絶対的な怖い存在と思っていましたが、ここには閻魔大王は自分が裁いた以上の苦しみを自分に課していると記述があったのです。
閻魔様の慈悲深い心に感銘を受け、そこから閻魔大王について興味を持ち、いつか形にしたいと思っていました。
 
調べていくうちに地獄とはもちろん、閻魔様だけでなく、様々な独特の個性を持つものが集まっていることを知りました。
その中でも輝きを放っていたのが奪衣婆(だつえばばあ)というおばあちゃま!
奪衣婆!!名前のインパクトがすさまじい…
初めて羅生門を読んだ時のばあさんの衝撃がよみがえりました。
 
そんな奪衣婆を主人公にした紙芝居を作ろうという話から今回の旅が始まります。
 
 
『レッツゴー!!!』

 
さてさて、前置きが長くなりましたが、伊豆極楽苑、ここは是非一度足を運んでいただきたい素晴らしい場所です!
死んでからのことを1から丁寧に教えてくれます。もう死んでも迷うことはありませんよ。
最初に図でわかりやすく説明してくれ、その後自分たちで実際に展示物を見て回ります。
 
亡くなってから初めてのぼる山、死出の山を越え、三途の川を渡ると…
 
お!いたいた!!奪衣婆と懸衣翁(けんえおう)。今回の私たちの目的です。
会いたかったよー!

二人にごあいさつした後から地獄めぐりがはじまりました。
 
 
地獄にも1~8まであり、徐々にレベルアップしていくのです。
展示物もかなりしっかり作られていて怖いのが苦手な人には怖いだろうなというくらい。むむむ、さすが地獄。恐ろしい。
 
 
恐ろしい無限大の阿鼻叫喚地獄を終えるとかわいらしい鬼さんが出てきました。

あ~これで安心して紙芝居ができるぞー!
 
その後極楽浄土も見せてくれます。

『娑婆に戻ってきたぜー!』
 
 
のちにご主人の青鬼丸さんと奥様とお話をさせていただきましたが、な、なんとこの展示物はほとんどがご家族の皆さんで作られたということ!
器用どころのレベルではありません。クオリティが凄まじすぎます!
しかもこのご夫婦がとてつもなく温かい人で、地獄に仏とはこのことを言うのではないかと思うくらい素敵な方たちでした。
そして地獄愛がすごい!入った瞬間からの温かい空気感はそのためでしょう。すべてに愛情をかけていらっしゃるなという感じがします。やっぱりそういうのってつたわりますよね。
地獄をユーモアも交えながらしっかりと伝えてくれます。
 
奪衣婆ができてもっと私たちが力をつけたら是非伊豆極楽苑さんで紙芝居をやらせていただきたい!!という話もさせてもらいました。
新しい目標や素敵な場所を見つけられて興奮の止まらない○○一座なのでした。
 
 
さっそく源兵衛さんが書いたラフ画。
これからどうなっていくのでしょうね。わくわく
 
 
そうそう、『来世を知るには現在の自分を見よ』と書かれていたのが妙に心に残っています。
生きていると他人を気にしたり、自分を偽ったり…
でも結局巡り巡るのは全部自分で、自分の芯を持って自分で自分を見ながらまっとうに生きることが現世にも来世にもつながる。自分をしっかり見つめることの重要さを改めて刻まれた感じがしました。
 
また近いうちにいくぞー!
 
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『伊豆極楽苑』 
http://izu-gokurakuen.com/index.html
静岡県 伊豆市 下船原 370-1