「 無知の知 」 | 0・・映画toほげほげ

0・・映画toほげほげ

   
  
♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 無知の知 "

監督 石田朝也


2011年3月11日
地震と津波により
福島第一原発は制御不能に陥り
チェルノブイリ原発と同じ
レベル7の
日本最悪の原子力事故となる


2013年6月9日
福島県双葉郡双葉町の海岸

福島第一原発が見える
福島第一原発
ここの放射線量は0.15μSv

 *
2013年4月
福島県相馬市小高区
福島第一原発の北側20km圏内
日中のみ進入出来る

小高駅は休止中

誰もいない夜の街に
街路灯は煌々と輝く
相馬市小高区

 ***
寺内塚合第二応急仮設住宅団地
寺内塚合第二応急仮設住宅団地
174世帯、400人が住む
仮設住宅45ヶ所の中でも大きい

 住民にインタビュー
家が津波で流され着の身着のままで
避難所へ逃げた
原発が危ないかもしれない、と言われ
次の避難所へ逃げた
放射能が飛散しているようなので、と言われ
また次の避難所へ逃げた
何が何だか分からなかった

 *
福島県双葉郡浪江町
浪江町
小高区の南、福島第一原発に更に近い
住民全員が避難生活を送る

海岸線沿いは まだガレキが
震災当時そのままで残っている

商店街も未だ地震の傷跡がそこかしこに残る


 酒造店主にインタビュー
酒蔵は何も被害を受けなかったで
酒造りを続けていたら
ガスマスクをした自衛隊に摘み出された
避難勧告はなかった

原発建設当時
原発建設に反対した酒造店は
住民の非売運動や東電の圧力に遭った

 *
地震から約一時間後
危機管理センターに
福島第一原発が電源喪失
冷却機能停止というアナウンスが流れる

原子利欲災害対策特別措置法15条
これに該当すると判断した場合は
緊急事態宣言を発し対策本部を立ち上げる

発動したのは今回が初


  *
 内閣総理大臣(災害当時)にインタビュー
菅直人
原子利欲災害対策本部の事務局責任者は
経済学部出身で原子力についてまるで素人だった

 *
3月12日
震災2日後の午後
福島第一原発一号機の映像が
TVで流れる

  *
 内閣官房副長官(震災当時)にインタビュー
福山哲郎
多くのことはTVのニュースで知った

煙が上がっているとの報道を聞いて
内閣府原子利欲安全委員会委員長は
原発の周りにある揮発性物質かな、と
その後、テレビで爆発だと知った


 原子利欲安全委員会委員長(震災当時)にインタビュー
班目春樹
格納容器が高温高圧になって
何時間も経っていたけど
水素が漏れてるとは思わなかった
ニュースを見て水素爆発だと分かった
専門家なら誰でも瞬間に分かる

  *
 内閣広報審議官(震災当時)にインタビュー
下村健一
大地震が起これば爆発の可能性があると
知っていたなら
もっと早く言って欲しかった
誰もが 起きません で50年間済ませていた

  *
 内閣官房長官(震災当時)にインタビュー
枝野幸男
14日の夕方に東電から撤退の申し込みがあった
そんな事したら大変なことになる、と言ったら
東電は答えに窮した
コントロールよりも撤退を望んでいた

  *
 当時の福島第一原発所長は
 2013年7月、癌で死去した

2011年3月15日
政府は東電本社に乗り込む


政府関係者はTV会議の存在を知らなかった
原子利欲安全委員会委員長は知っていたが
政府関係者には伝えていなかった

  *
 東京工業大学助教にインタビュー
澤田哲生
自動車も原発も一緒
事故はいい研究材料
未来を与えてくれる

日本人が日常生活で浴びる放射線量は
年間平均2.1mSv
フランスは5mSv
1m、2m増えたとしもどうなの

 *
福島県郡山市
福島第一原発から西に約50km
公的な避難指示は出ていない

除染前:2.45μSv/h
現 在:0.42μSv(H25年6月28日)
実際に測ると1μSvを超える場所も

 *
福岡県双葉郡富岡町
富岡町
福島第一原発から10km
福島第二原発がある町


 住民にインタビュー
原発関連で町は成長した
東電には世話になった

  *
 元国会議員(日本原子利欲発電出身)にインタビュー
与謝野馨
危険だから逃げるのか
交通事故では年7,000人が死ぬ
それでも車は減らない
ある基準で安全なら再稼働させてもいい

  *
 前原子利欲委員会委員長にインタビュー
藤家洋一
自らが学ぼうとしない人に
今更知らなかったと言われても困る

国民の半数以上が原発反対と言われても
原発反対を訴える候補者は落選している
原子力の将来に夢を持っている証拠だ

少数の被害者と
日本全体の問題は別

被害者が0じゃなきゃいけない
と、言う人がいるなら
お目にかかってみたい

  *
 第79代内閣総理大臣にインタビュー
細川護熙
トップリーダーが決断すれば脱原発はできる

  *
 第81代内閣総理大臣にインタビュー
村上富市
やろうと思えば脱原発はできる

  *
 第93代内閣総理大臣にインタビュー
鳩山由紀夫
官僚に任せると官僚主導の歴史に埋没し
原発も再稼働の方向に進んでしまう

 *
2014年2月現在
自宅に戻れない福島の人々は
約14万人


  *
第96代現内閣総理大臣は
インタビューに応じず
安倍晋三

東電広報部長も
インタビューに応じず



   双葉



   十分に周知されることなく
   ひっそりと全国十数カ所で上映された
   福島第一原発についての
   インタビュー・ドキュメント



   利権を度外視して
   自分の町に原発を作りたいと思う人は
   いるの?

   利権を度外視して
   原発が必要だと思ってる人って
   未だにいるの?



     ソーラーパネルを作るのにも
     CO²を放出する
     最低20年使わないとCO²削減にはならない
     
     国が補助金を出すと
     経済面が優先され
     CO²の削減量は無視される

     そこが草木を植えられる場所なら
     草木を植えた方がいい



   人間を中心にではなく
   地球の事を考えるなら
   CO²はまだ増えてもいい  

   人間を中心にではなく
   地球の事を考えるなら
   原子力は怖くて使えない



     何度でも何度でも言うよ
     使用済み核燃料の保存期間は
     100,000年
     誰が管理する?


     長生きをしたいとは思わないが
     100,000年後を見てみたい
 

無知の知


2014年 日本映画 108分



 福島第一原発